アウター以外の光電子アイテム
ナナミカは今年から、ポリエステルに光電子を練り込んで作ったスウェットなども展開。アメリカンオーセンティックなフォルムを残しつつ、よりストレスを減らしたパターン設計を採用した。ちょうどこの日、野村さんが着ていたのも光電子のそれである。
「うちは流行りのスタイルとか、ゴリゴリのスポーツウェアというより、『街使いや家でリラックスして着るにはこういうのがいいよな』っていう物作りをアイデンティティとしてるんです」。
ベーシックながら縫製のディテールや素材へのこだわりは秀逸だ。
こちらのロンTもスウェットと同様、裏地に光電子ポリエステルを採用。
保温性能も折り紙付きだが、程良くゆとりを持たせたシルエットが秀逸で、座ったときに背中が見えないよう後ろ身頃を長くしたパターンが特徴的だ。
光電子ニット素材で作られたソックスは、フィット感が高く動きやすい足袋タイプ。常にドライで蒸れに強く、冷え性に悩む人の救世主にもなりうる1足である。ある意味、ソックスがいちばん使い勝手がいいと思えるほどの万能感を誇る。
特別なシーンだけでなく、日常生活にも寄り添い始めた光電子アイテム。この新時代の素材を上手に使えば、きっとライフスタイルも今まで以上に豊かになるはずだ。
「知ってホッとする冬服大全」とは……知った気でいたけれど、実はそこまで知らなかった冬服のコト。そこで、各ブランドやショップへ取材を敢行。冬服知識の不足分を補うビタミン剤として活用してもらえたらこれ幸い。
上に戻る 伊藤恵一=写真 菊地 亮=取材 原嶋鉄人=文