平子さんがレッドウィングに苦情がある⁉︎

平子　そういえば、レッドウィングさんにはひとつだけ苦情があるんですよ。なんでペコスを辞めたんだ、っていう……アレ買えないのは辛いですよ。
角野　すみません（笑）。実は、コロナの影響もあって作れる品番が限られてきたんです。レッドウィングは、いわゆる安全靴カテゴリーのシェアが世界的に高く、ファッションのラインを作る優先順位はやや低いんです。安全靴がどんどん供給できれば、また作り始める可能性もあると思います。

原®　なるほど！
平子　このくだりを聞けただけでも来た甲斐がありますよね。レッドウィング裏話。
 

まさに一期一会。渋谷パルコ店でお宝発見！

原®　あれっ、こんなエンジニアブーツありましたっけ？
角野　10年ほど前に日本で展開していたのですが、わずか数年で終わってしまったモデルなんです。それが今回、アメリカの倉庫で数個だけ見つかって、持ってきてもらったんです。
原®　デッドストックってことだ。
平子　デッドストック！ そそる単語！

平子　気持ち、高さがちょっと低い？
角野　エンジニアブーツは基本的には11インチですが、こちらは8インチ。ショートタイプですね。
原®　何年前くらいに発売されたものなんですか？
角野　2008年〜2009年くらいだと思います。だんだん在庫がなくなっていって、レッドウィングジャパンのラインナップから消えてしまいました。

平子　それが人知れず倉庫の隅に眠っていたと。
原®　それを見つけるという奇跡というか、ロマンというか。色味も今のスエードと違いますもんね。
角野　そうですね。今だったら黄色っぽい感じですけど、こちらはやや白っぽいスエード。そのあたりも、年代を知るうえで手がかりになりますね。