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パタゴニアのニュースタンダードなダウンとは

発色の良さが際立つこちらのカラー名は「ホットエンバー」。直訳すると「熱くくすぶっている木炭」の意で、燃やした木炭の奥でチリチリと爆ぜる色を表現しているそうだ。全4色展開。「フィッツロイ・ダウン・フーディ」4万9500円/パタゴニア(パタゴニア日本支社 0800-8887-447)
今やパタゴニアダウンウェアのニュースタンダードとして君臨しているのが、2009年に誕生したフィッツロイ・ダウン。山と真剣に向き合う登山家などへ向けられた本格派である。その派生系として誕生したのが、この「フィッツロイ・ダウン・フーディ」だ。
「まさに直球的な、昔からあるようなクラシカル・デザインで、800フィルパワーのダウンを内包しています。一般的には600フィルパワーが高級ダウンといわれるラインですから、 非常に温かく軽量で、コンパクトに圧縮することもできます。タウンユースはもちろん、マイナス10℃ぐらいの山でも頼りになります」。

さらに、オリジンが備える優れた機能性をベースに、より街に馴染むための工夫が各所に施されている。
「ひとつは丈。前作の方が丈は長く、クライミングの際に裾の部分が開くようダブルジップ仕様にもしていました。ただ、雪山の登山やバックカントリースキーを嗜む方には頼りになる一方、そのレベルのダウンを日常で使うとなるとトゥーマッチで、着るシーンも限られてきます。そこで、よりマルチに使えるよう丈を短くし、シングルジップに変更。価格も抑えられました」。

デザインチェンジにより、機能面は担保しつつも生地の量を減らし軽量化に成功。着心地は軽やかとなり、ポケッタブル機能も搭載した。旅先などへの持ち運びにも便利で、サーファーの唐澤さんも実際に愛用。「海上がりにこんなダウンがあると最高ですよ」と太鼓判を押す。
ほかにも、ポケットの位置は他製品よりもやや高くなっており、開口部の広い大きな内ポケットも内蔵。裾のドローストリングスにより、下からの風の侵入も防ぐなど、気の利いたディテールワークが冴えている。


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