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というわけで、お待たせしました。
今回の看板娘は会社員のかたわら、休日はサウナの「熱波師」として活躍する女性。熱波師とはサウナ室に入り、大型タオルで高温の蒸気をあおぐサービスを提供する人物のことだ。
宮川はなこさん、ご登場お願いします。

看板娘、登場

おっと、なぜ白目を剥いているんですか……?
「サウナの気持ちよさを表現しようと思って、白目を剥いた写真をTwitterに上げたら好評でして。それ以来、お気に入りなんです」。
なるほど。では、気を取り直して白目を剥かないバージョンをください。
熱波師歴2年のはなこさん。
平日はOLとして広告代理店で働き、
休日には熱波を送る。
サウナーの間で熱波は「脳みそが裸になる感覚」とも評されている。
実はサウナ室が予想以上に高温で、上の写真を撮りながら回していたICレコーダーがフリーズしてしまった。涼しい外気に当てたら10分ほどで復活したが、サウナを舐めてはいけない。
はなこさんは、こちらの「おふろの国」がホームグラウンド。要望があれば施設を通して全国に出張もするという。
「素晴らしき日々」に誘う熱波券は200円。
熱波開始の1時間前から整理券が発行される。
すぐに長い行列ができていた。
「パパの券をください」「はーい、ありがとうね」。
熱波師の道に入ったきっかけを聞いた。
「2年半前に友達と断食体験ができる草津のホテルに行ったんです。そのとき、何もすることがないからサウナと水風呂に入りまくって、その気持ち良さに目覚めてしまいました」。
愛読書がまんきつさんのサウナエッセイ漫画『湯遊ワンダーランド』だったはなこさん。ようやく、念願だったサウナデビューを果たしたというわけだ。
同じ頃、テレビで見かけたのが現在の師匠である井上勝正さん。彼は元プロレスラーで、引退後はカリスマ熱波師にまで上り詰めた。
館内には井上さんの「熱波道クレーンゲーム」も。
「テレビで熱波を送っている姿の気迫がハンパなかったので、なんとか連絡を取って、翌週には平和島の岩盤浴施設で師匠が熱波を送るイベントに出向きました」。
その勢いで師匠との距離を縮めたはなこさんは晴れて弟子入りを許された。ここで、井上師匠と店長の林和俊さんに、看板娘についてのコメントをいただこう。
師匠(右)と店長(左)の間に挟まれて緊張気味のはなこさん。
師匠からは深い言葉が飛び出た。
「この曜日のこの時間に来たら彼女がいるっていうのがいちばん大事。宮川はそれがちゃんとできる。スジはない(笑)。でも、上手くなる必要はないんです。執念みたいなものが丸みを帯びて愛になっていくわけだから」。
雇う立場の店長はいかがでしょう。
「井上さんに弟子入りを志願したこともそうですが、何事にも勢いがありますね。うちにも、ちょうど女性熱波師がいない時期に『やりまーす』と言って入ってきたんです」。
出張熱波で赴く「天然温泉平和島」で師匠からヒーターの構造を教わっているところ。
現在、女性の熱波師ははなこさんを含めて3名ほど。男性の熱波師は女湯に入れないので、熱波を受けたい女性客にとっては貴重な存在だ。


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