日常使いを促すサイズダウンという進化
今作は外装の素材をイノベーション。樹脂にカーボンを練り混んだフォージドカーボンとメタルパーツを併用することで、持ち前のスペックや存在感はそのままにモダンな雰囲気まで纏ってしまった。
航空機の機体にも使われるほど頑強かつ軽量な新素材の恩恵は、なにも外観だけにとどまらない。
素材がより軽く、強くなれば、内部を守るための外装としては使う質量が少なくて済む。そんな理論のもと、内部モジュールを保護するケースそのものにこのフォージドカーボンを用い、全体の小型化に成功したのだ。
従来モデル「GWG-1000」と比べてみれば、その差は歴然。直径は1.7mm減の54.4mm、薄さは1.9mm減の16.1mmにそれぞれシェイプされた。当然、サイズのコンパクト化は快適な着け心地に直結。フィット感に優れた樹脂製のバンドとともに、普段使いで違いを実感してほしい。
そしてもう一点、忘れてはならないのがこの時計の内面について。正確な計時とともに気圧と高度を即座に測定するセンサー機能を備え、タフソーラー搭載のため定期的な充電を必要としない。世界29都市対応のワールドタイム、ストップウォッチやタイマー機能は、あらためて説明するまでもないはず。
つまり今回の小型化は、内外ともにこれだけのスペックを備えつつも、着用者の気分を重視した抜群のさじ加減。そう考えると、今作のイノベーティブな試みは、よりいっそう大きなものに感じられる。
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