一方で、楠さんのストレス解消法は美味しいスイーツを食べること。最近感動したのは二子玉川の「ブルー・ブランシュ」で食べた下の一品だ。
「サクサクで温かい焼き立てパイの上に、冷たいバニラアイスとチェリーソースがかかっています。温度と食感の差が楽しめるスイーツで、時期によっては上のソースがモンブラン風になったりするようです」。
そんな楠さんは東京都杉並区に生まれたが、2歳のときに父親の仕事の関係でニューヨークに移り住む。
「アメリカは車社会なので、母がいつもいろんなところにドライブで連れ出してくれていたそうです」。
将来の夢を聞かれると「アメリカの大統領になる」と答えていた楠さんだが、残念ながら5年後に帰国。中高一貫の女子校では、6年間、英語ミュージカルの部活動に打ち込んだ。
「大学でも英語は続けたかったので、ディベートサークルに入部。毎週のように他校と『試合』をする日々でした」。
エスカレーター方式による進学の良し悪し、世界情勢や男女格差など、さまざまなテーマが議論開始20分前に発表されて、その場で意見を組み立てるというスタイル。
「テーマに対する賛成派、反対派も選べないので、自分の信念と正反対の議論を組み立てるのが大変でしたね」。
大学4年生の夏には友人らと群馬県のみなかみ町へ。町内に父親の同級生が経営する旅館があり、その近くでキャニオニングやラフティングが楽しんだ。
5年前には7歳のとき以来、初めてニューヨークに戻った。
「私が住んでいた当時はアメリカの景気も特に良く、ハッピーなイメージしかなかったので、大人になって行ったらガッカリする可能性もあるかな? と思ったのですが、やっぱりハッピーな街でした」
「大好きな英語が思う存分話せて、終始テンション高めでした!」という楠さん。最後に読者へのメッセージをお願いします。
【取材協力】MOON-Xwww.moon-x.com/「弊社の看板娘」(Vol.168)飲食店で働く166人の“看板娘”をご紹介してきた連載がリニューアル。さまざまな企業や団体で働く女性にフォーカスする題して「弊社の看板娘」。仕事内容やプライベートについて鋭く切り込むとともに、「この人と一緒に働いて楽しい」と思っている推薦人にもご登場いただく。
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石原たきび=取材・文