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2021.12.09

ライフ

ギフト巧者はこんな贈り物をしていた!プレミアム日用品を贈った&もらった感動エピソード集

実際に贈って感動された&もらって感動したモノ・コトを知る「ギフト成功体験談」。ラストは日々の生活を豊かにしてくれる“プレミアム日用品”についてお届けしよう。
センス良き方々の記憶に深く刻まれたエピソードをヒントに、自分史上最高のホリデーシーズンを迎えてほしい。
第1弾 ジュエリー編第2弾 おいしい時間編第3弾 やすらぐ体験編も併せてチェック

記憶に残るギフト体験 〜プレミアム日用品編〜

[男性]パーカ26万700円、デニム13万3100円/ともにエルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300) [女性]すべて私物

アパレル会社勤務 中澤翔生さんの場合

6年前に他界した父はセレクトショップ勤務で、日々多様な洋服や人に触れていた人物。そんな父からの最後の誕生日プレゼントは、卒業祝いにもらったポータークラシックの財布でした。
そのブランドの創立者でもある吉田克幸さんと父は旧知の仲で、僕自身若い頃に可愛がってもらったこともありました。
吉田さん自身も親子でポータークラシックを切り盛りし、家族の愛が溢れる素敵な人。そんな背景もあり、思い入れも強くいまだに大切にしている財布は、改めて父親となった自分にとって、最近できた我が子にも受け継ぎたいと思える最高のギフトでした。
ギフトは過去から未来への贈りものでもある。親から子へ、子が親になり、また子へ。そんな考え方を親となった今、大切にしていきたいと思っています。
[PROFILE]アパレルのOEM会社に勤め、最近はレディスやコスメ事業も担当。プライベートでは、最近できた我が子を溺愛する日々。
 

「ピュビケアサロン」オーナー 得田由美子さんの場合

今の彼と交際後初めての誕生日。彼からナイフを贈られました。その理由をたずねると、イタリア・サルディーニャ地方には、本当に心を許した仲間にはナイフを贈り合う風習があるというのです。
「かいぞく(かぞく)になろうってこと!?」と一瞬驚いたけれど、そんなプラスαの意味はなく(笑)。“大切な人”と認められた、ロマンティックな思い出深いギフトでした。
[PROFILE]東京・白金台に店を構える日本初のデリケートゾーン専門お手入れサロン「ピュビケアサロン」オーナー。
日常の中で「丁寧を心がける瞬間」に寄り添うアイテムを贈れば、相手の大切なひとときへの心遣いを伝えられそう。フラワーベース H28cm 43万7800円/エルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)

「エニティー」オーナー 高橋 龍さんの場合

初めての転職をした際、いちばんお世話になった上司に、カルティエの万年筆をプレゼントしました。彼もちょうど営業部への異動があり、日々の業務でサインをする機会が増えると思ったからです。
プレゼントを渡したらとても喜んでくれて、「このあと予定はあるか?」と質問が。ないと答えたら、「じゃあ、百貨店にいくぞ」と。
当時のオフィスがあった丸の内からタクシーで伊勢丹 新宿店へ。何をするのか?と思ったらカルティエに向かい、好きな名刺入れを選ぶように言われ、プレゼントをされたんです。「新しい職場でもいい出会いに恵まれるよう、願ってるよ。お前なら大丈夫。がんばれ」と。
それから3年間、人生でいちばん働きましたが、この名刺入れを見るたびに力をいただき、それが今の私につながっていきます。
[PROFILE]アートや映画などカルチャーの薫り漂うヴィンテージTシャツ専門ショップ「エニティー」オーナー。
温もりのあるレザーはどんなインテリアにも溶け込む。ボールペン φ2.8×H7.2cm 各11万4400円、トレー 25×25cm 7万4800円/ともにエルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)

フリーランス セールス 新井竜徳さんの場合

幼馴染みからもらった出産祝いのプレゼントがティファニーのファーストスプーンでした。
長い付き合いの仲なので、互いに照れくさく、改まってお祝いをしたり、プレゼントを贈り合うことがなくなっていたのですが、人生の大きな節目ともなった出産という大イベントのときに、思ってもみない贈りもので感動しました。
普段はなかなか素直になれない仲ですが、そのときばかりは感謝の気持ちを伝えました。「お前にしては、珍しくセンスのいいギフトだな(笑)」って。結局、不器用な伝え方になってしまいましたが、それでもきっと彼には伝わったかなって思っています。
[PROFILE]フリーランスとしてさまざまなブランドの営業を行う傍ら、音楽イベントではDJとしても活躍。
 

ととのえ親方 松尾 大さんの場合

本場、フィンランドでロウリュ体験(熱したサウナストーンにアロマウォーターを注いで蒸気を楽しむフィンランド式のサウナ入浴法)をしたことがきっかけで、心もカラダも「ととのう」至福のサウナカルチャーを日本に広めたいと決意したのも今や昔。日本の乾燥機みたいなサウナスタイルに新しい風を吹き込みたいと、同志・秋山大輔(akaサウナ師匠)と日本全国のサウナをプロデュースしてきました。
あれから6年が経ち自分が経営する会社のスタッフが、ロウリュサウナに欠かせないラドル(柄杓)と桶をプレゼントしてくれたんです。それもばっちり「ととのえ親方」という刻印が入ったものを。
ロウリュの神髄をスタッフが心得てくれていたのがうれしくて、また僕にとっての大事な日用品をギフトしてくれたことにも感動し、受け取った瞬間じんわりと心が暖まっていったのを覚えています。
[PROFILE]空前のサウナブームの火付け役。至福のサウナカルチャーを日本に流布すべく日夜活動に勤しんでいる。
 
谷田政史(CaNN)=写真 来田拓也=スタイリング 福川雅顕=ヘアメイク 大西陽子、礒村真介(100miler)、早渕智之、野村優歩=文


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