40代美活男性も楽しむことが大事
ニット6万6000円／ビューティフルピープル（ビューティフルピープル 青山店 03-6447-1869）、リング1万2045円／ドーターズジュエリー 0254-41-1770フリーになって2年、社会人時代に学んだことがあるという。それは今後活動をするうえでも大事なこと。
「真摯でまじめであることは、しっかり伝わるということです。すごく一生懸命に頑張っていることは、わかる人にはわかるし、伝わるものだなと。それがすごく救いになりました。特に私の場合、器用なタイプではないので」。
オーシャンズ1月号の特集はウェルネス。自身の周囲にも気を使っている男性が多いのだとか。
「大学生の頃から化粧水も乳液も使っている人もいますし、『どれがおすすめ？』って訊かれることもあります。あと、トレーニングに興味を持った人は、その後、食事も気にし始めたりと意識の高さが増していく印象です。
私自身は、自分をケアする時間はすごく大事だと思っているので、自分をちゃんとケアできる人はすごく素敵だなと思っています」。
若い人ならいざ知らず、40歳以上のおじさんともなるとスキンケアを筆頭とした、いわゆる美活は、どこか気恥ずかしさが伴う。ジェンダーレスが叫ばれて久しい現代に、“男のくせに”という言葉がむくりと頭をもたげるのだ。
そんな複雑なおじさんの乙女心に対し、宇垣は真摯に向き合ってくれる。
「お金や時間など、そこにかける余裕があるって、とても生きている感じがすると思います。親におすすめの商品を教えてあげると、うれしそうに『お父さん、最近これ使ってんねん』みたいに話しています（笑）。
今までの習慣になかったかもしれませんが、始めて悪いことはないと思います。ただ、“しなきゃ”とか“きれいにならなきゃ”というふうに思うならおすすめしません。それが自分にとって楽しい時間であればそれでいい。何といっても楽しむことが大事だと思います」。
宇垣美里●1991年生まれ、兵庫県出身。2014年4月にTBSに入社。アナウンサーとして数々の番組に出演。’19年3月にTBSを退社し、同年4月よりオスカープロモーションに所属。現在はテレビやCM、ラジオに出演しつつ、執筆活動も精力的に展開するなど、幅広く活躍している。12月14日（火）には新刊『今日もマンガを読んでいる』（文藝春秋）が発売される。
KEIICHI NITTA（ota office）＝写真 小川未久＝スタイリスト 山下智子＝ヘアメイク オオサワ系＝文
