「ブロック」ヘアディレクター 佐々木香奈さんの場合
ギフトで印象深かったのは、やっぱり結婚のきっかけとなったプロポーズ。お酒好きという共通の趣味があって意気投合したふたりのデートは、もっぱら“飲み歩き”。お互いの誕生日などイベントごとのプレゼントも、基本的には知らない街を飲み歩くためのショートトリップを贈り合うことが多かったんです。
そんな価値観を共有できるのがうれしかったのですが、ある日突然、何の前触れもなく小洒落たレストランにエスコートされました。普段とは正反対の大人な雰囲気を楽しんでいたら、食後に彼から不意打ちで婚約指輪のプレゼントとプロポーズが!
いつかは結婚するだろうなとは思っていたけれど、それまでの関係性からもっとラフな感じを想像していたので、いい意味で期待を裏切られました。ここぞというときの凝った演出は、どんなジュエリーも美しく輝かせてくれる。そんな特別な瞬間を味わえたのって最高ですよね。
[PROFILE]性別を問わずに絶大な人気を誇るヘアサロン「ブロック」一のベテランヘアスタイリスト。2021年に結婚と出産を経験し、現在は育児に奔走中。
クリエイティブディレクター 大道寺誠彦さんの場合
結婚を機に購入した妻とお揃いのリングは、互いの共通の友人が手掛けるジュエリーブランド「シハラ」にカスタムオーダーしたもの。
これから一生身に着けていくであろう結婚指輪は、ずっと思い出に残る記念の品にしたかった。であれば、友人とのつながりを大切にして僕らふたりに縁の深いブランドを選ぶほうが愛着を持てるし、単純な“モノとしての価値”を超えて記憶に残りますよね。
もちろん、リングを作ってくれた友人のデザイナーも喜んでくれていますし、常に身に着けている薬指のリングを眺めるたびに、あのときの情景が思い浮かぶんです。そういうギフト体験は人生を豊かに彩ってくれますね。
[PROFILE]メディア運営会社「アソビシステム」のディレクターとして、飲食業やイベント、アパレルブランドとの協業など、さまざまななコンテンツを企画・提案。
※本文中における素材の略称:PG=ピンクゴールド、WG=ホワイトゴールド
谷田政史(CaNN)=写真 来田拓也=スタイリング 福川雅顕=ヘアメイク 大西陽子、礒村真介(100miler)、早渕智之、野村優歩=文