ジョンスメドレーとトリプルコラボなカーディガン
――ジョンスメドレー!……ってこれ、本当に“ジョンスメ”ですか?渡邉 ジョンスメドレーへの別注アイテムになります。今回は日本のモノ作りを世界へと発信すべく、さまざまなブランドと協業している5525ギャラリーにも入っていただきトリプルネームで製作しました。
――だから新鮮に見えたんですね。クルーネックのカーディガンは見たことがなかったので。渡邉 そうですね。おそらく、ジョンスメドレーのコレクションではまずない形だと思います。金子が以前、レディスのお店で働いていたことがありまして。その頃、目にしたとあるブランドのカーディガンをいたく気に入ったらしいのです。
――ふむふむ。渡邉 ただ、レディスのみの展開でしたから着ることも叶わず。そこで、当時の記憶を頼りに作り上げたのがこちらです。今回は大きめに作り、ボタンの開け方により印象を変えられるようにしています。
――生地はジョンスメドレー?渡邉 はい。24ゲージの厚みのある生地を使っていますので、カーディガンながら安心感や頼もしさは感じていただけると思います。肩をややドロップさせたゆとりのあるシルエットなので、シャツやタートルネックとのアンサンブルもよろしいかと思います。
――しかもこのタグ……。渡邉 そうなんです。普段でしたら、ジョンスメさんはもう名門中の名門なので、タグなどを特別に作らせてもらうことはありません。ですが、今回は特別に作ってもらいました。
――貴重! 確かにタートルネックとのアンサンブルも良さそうですよね。続いては?渡邉 はい、エカッションパーソネルのパーカです。
――エカッションパーソネル?渡邉 今年の秋冬に復活したブランドで、デザイナーは金子の大先輩なんです。
――このパーカ、フードが面白いですね。微妙にアシンメトリーになってる。渡邉 軍のトレーニングウェアなどで使われていたミリタリーパーカの原型となったものがベースなので、ドローコードも向かって左は内側に付いていて、逆は外側に付いています。しかも、フードが立つように身頃と接合する部分の幅を広げているんですよ。
――おー、こだわりがすごい!渡邉 着心地はカシミアを目指し、旧式の吊り編み機でかなり柔らかく織っています。洗いを繰り返すことで生地が収縮し、自分の体にフィットしていくんです。脇下にリブをつけ、縫い目が肌にさほど干渉しないフラットシーマ製法を採用するなど、ディテールにもひとつひとつ意味を持たせています。
――タッチがもうたまりませんね……! スウェットやパーカは何にでも合わせやすいので、毎シーズン買っちゃいますよね。渡邉 であれば、こちらのアイテムも気に入っていただけるのではないでしょうか。
3/3