ウンチク⑤
ヴィンテージ好きも唸る伝統の色使い
ソーラーモデル4色のうち、2色は上記のブラックとサンドベージュを基調とした使い勝手の良い配色。
そして残りの2色が、「1969 スピードタイマー」でも採用されていたアイコニックなバイカラーを纏う。これこそが、“レッド×ブルー”そして“パンダ”と呼ばれるヴィンテージ好きが唸る色使いだ。
前者は、某飲料にも例えられる長年時計業界で愛されるカラーリング。
文字盤のブルーとベゼル3時位置までのレッドカラーが、爽やさや力強さと同時にタイムレスなレトロテイストを感じさせる。
後者は、レーシング系のクロノグラフにおける代表的デザインともいうべきもの。愛らしくも懐かしい表情は、さらなる愛着を育むに十分だ。
メインダイヤルと3つのサブダイヤルが2層式になっていて、ぞれぞれ3つのサブダイヤルだけをソーラーパネルとするなど、技術面の高さも特筆。
これにより、ダイヤルカラーをより鮮明に表現することが可能となった。その発色は、硬質コーディングされたベゼルのツルッとした風合いとも絶妙にマッチングする。
伝統的な色使いの、さらなる進化版。そんな配色の妙は、ファッション的観点からも見逃せないポイントと言えよう。
SBDL087(レッド×ブルー)の詳細をチェック!SBDL085(パンダカラー)の詳細をチェック!上記5つのウンチクを引っさげ、新時代のマスターピースとなるであろう「スピードタイマー」は、“正確な時を計る”最新の時計でありながら、古き佳き時間をもしっかりと共有する時計でもあるのだ。
この深み、ぜひ身に着けて味わってみてほしい。
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