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2021.10.22

ファッション

物語のある革ジャン「ジェームス・グロース」。100年に亘る英国の洗練を着る愉悦

ライダーズジャケットがリバイバルしている。暖冬の影響もあるだろうし、長らく続く’90年代ブームの流れでもあるだろう。
だが、そのデザインや防風性、堅牢性などの機能面を考えれば、そもそも流行に左右されるべきではない普遍的魅力を持つアイテムだといえる。だからこそこだわりたいのは、“どのブランドを選ぶか”ということだ。

今、推薦したいのは、英国生まれの老舗「ジェームス・グロース」。100年以上も紡いできた物語と英国流の洗練が宿るジャケットの味を知れば、この冬、必ずや袖を通したくなるはずだ。

 

再出発したジェームス・グロース。「ニューマニラジャケット」に見るその歴史と今

ジェームス・グロースという名前に心当たりがない人もいるだろう。
もともとジェームス・グロースは1876年、ロンドンでバイクカルチャーを中心としたセレクトショップとして創業した。当時は「JAGROSE」というオリジナルブランドを中心に展開。1950年代にはスポーツやアウトドア向けプロダクトの取り扱い始め、ロンドンに英国最大規模のスポーツショップを構えるなど、知名度を確かなものにした。
はるか昔のカタログ。バイクのパーツや工具などと一緒に、ライダーズジャケットも載っている。
しかし、’60年代になると「イギリス病」と呼ばれる大不況が英国を襲う。煽りを受けたジェームス・グロースは1971年、その歴史に一度幕を降ろす。
レザーウェアブランドとして復活したのは2013年のこと。以降、歴史的アーカイブのクラシカルなディテールを丁寧に再現しながら、スタイリッシュでモダンなライダーズジャケットを提案している。
「ニューマニラジャケット」14万3000円/ジェームス・グロース(グリニッジ ショールーム 03-5774-1662)
例えば、創業から高い人気を得ていた「マニラ」を現代的にアップデートした「ニューマニラジャケット」。身幅や肩幅をタイトに、着丈はやや長めに設定し、ダブルタイプの武骨なイメージを刷新した。現代の街に馴染む洗練されたシルエットで、ジェームス・グロースの“顔”として厚い支持を誇っている。

一方で、シンチバックがサイドを設置するなど、ディテールにも伝統的なこだわりが確認できる。

ボディは上質なカウレザーで、その落ち着いた光沢感はワンランク上の大人の色気を醸し、いつものカジュアルもこれ一枚羽織るだけで確実に格上げしてくれる。
「ジェームス・グロース」の詳細はこちら
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