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理由③ 必要書類が突然発覚することも

何が起こるかわからない今回の出張。大事をとって、待ち合わせはフライトの3時間前。
出国ゲートの先で撮影したものだが、人がいない。ガラガラだ……。
着いて驚いた。空港内はガラガラなのに、JALのカウンターめっちゃ並んでる

なんとカウンターの脇に机が並んでいて、荷物を預ける前に陰性証明書や各国への渡航申請書が揃っているかを確認してくれているのだ。さすが安心のJAL。
が!!!!
なんとイギリスは乗り継ぎでも渡航申請書が必要だということを教えられる。
そんなことどこにも書いてなかったぞ!!!
急遽その場で教えてもらいながら、スマホで申請。けれどもJALの担当者だって、すべての国を把握するというのは無理な話。
「すみません、この画面から進めないのですが……」
「あれ? ちょっと分かる者に聞いてきますね……メールは届いていませんか?」
「届いていないですね」
「ちょっと違うアカウント作ってみましょう」
こんなやりとりを繰り返し、申請が終わった頃には1時間半が経過。まだ出国カウンターも通っていないのにヘトヘトだ。
羽田国際ターミナルはゴーストタウンのよう。
さて、ようやく出国。
1時間半もやきもきしたのだから、ビールでも飲みたいところなのだが、世は緊急事態宣言中。出国ゲートをくぐってもアルコール提供はなし。そもそもレストランはフードコートにある数軒しか開いていない。

オリパラのために用意されたのだろう。外国人観光客向けに日本を紹介するブースには誰もいない。「ご自由にお持ちください」と置かれた折り紙の鶴が寂しい。
便数が減っているからだろう。空港の奥は封鎖。閉まっている免税店や両替所も。JALカウンターでは人が並んでいたけれど、搭乗口は人もまばらだ。
今までこんなに寂しい空港に来たことがあっただろうか。

ヨーロッパはどうなっているのか。徐々に不安が増すなか、乗客もまばらな飛行機は飛び立った。
【コロナ禍渡航記②】は明日午前8時に公開。
 
林田順子=文


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