「ストリートをより身近で素敵な環境にしたい」
スケートボードのメダリストが日本から生まれ、BMXを含めたストリートスポーツは大きな成長が見込めるカテゴリーとなった。内野さんは今、ストリートスポーツのより良いあり方を考えているという。
「ようやくスケートパークをチラホラ見かけるようになりましたが、競技人口と比べると圧倒的に少ない。箱だけ作ればいいというワケではないんです。スケーターやライダーの基本はやっぱり路上。街で気軽に楽しめるのが理想です」。
ただ、そのためにはプレーヤーが基本的なマナーを徹底していかなければならないという。
「日本のストリートシーンは残念ながら未成熟。苦情を言われて当たり前の状況だと思います。今は再びストリートが注目されているタイミングなので、僕はチャンピオンとして理想のマナーを発信していきたい。路上で楽しんで良いから、守るべきことは守ろう。その方が格好いいんだよと」。
自分たちのアクティブなフィールドは、自分たちで作り、守っていくのだ。
「スケーターやライダーたちが迷惑な存在じゃなくなれば、ストリートはもっと素敵になりますよ。スケボーやBMXならトッププレーヤーが街中でトリックしている、なんてこともあり得るんですから。
『買い物に行った渋谷で金メダリストがトリックしてたよ!』なんて会話が交わされるようになったら、楽しそうだと思いません?」。
大人になったからこそわかる、真の格好良さ。けれど遊び心も忘れない。内野さんは「ブラックウルフ」のボトルを手にし、「なんだか男心をくすぐりますよね」と笑った。
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