ヴァンズはスケーターやサーファー専用靴。ユニフォームみたいなものでしょ!? そんな先入観を持っている大人が意外に多いと聞く。
だからここで断言したい。その食わず嫌い、早く治さないと人生損していますよ、と。なぜならば、ヴァンズには「コンフィクッシュ」という万人受け間違いなしの快適性を備えたモデルがあるからだ。
「アメリカブランドらしいファミリー感だったり、スケートシーンに寄り添うカルチャー的な存在感はもちろんですが、ストリートに傾きすぎないスタイルがヴァンズの魅力。
かれこれ30年以上履き続けていますが、コンフィクッシュは僕にとってエポックメイキングなアイテムです。
とにかく履いたときの楽さに驚きました。歩行中にはクッショニングの良さを実感できるし、新しい軽量フラットソールは自転車に乗る際も頼れる。
これまで“アップデートもの”にはあまり興味をそそられなかったのですが、これはうれしい例外。細かく見ると多少のデザインは変わっているけれど、ほぼオリジナルの佇まいが保たれています。でも、履き心地だけは段違い。このスタンスが、作り手から見て素晴らしいと思います。
すでに完成されている名品を絶妙な塩梅で進化させることって、実はかなり難度が高いんですよ。オリジナルと“食い合う”危険性もある。そこを突破して企画を実現したことにも感動しました」。
そう話してくれたのはベドウィン & ザ ハートブレイカーズ ディレクターの渡辺真史さん。愛用するモデル「オーセンティック 」は、はき潰してアウトソールがボロボロ。でもそれが今、新鮮で面白いと語る。
またコンフィクッシュの快適性とフィット感をさらに高めるべく、ベドウィン & ザ ハートブレイカーズの厚手ソックスを愛用しているそうだ。
「ひとつのスニーカーをここまで楽しむのって久しぶりな気がします。まるで子供の頃に戻ったような感覚。
履いてこそ良さを実感するコンフィクッシュには、きれいを保ちたい靴とは別軸の感動があるんです」。
「ヴァンズ」のコンフィクッシュ [1]&[2]紐なしの「スリッポン」。
[3]ソールのデザインに改良を加えた「オールドスクールTRK」。
[4]サイドの“ジャズストライプ”が映える「オールドスクール」。
[5]アッパーに“サーフライン”を落とした「クルズトウーCC」。