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将来は女優と家庭を両立することが理想


ひとりの女性として、いずれは家族を持ちたいという願望もあるそうだが、芝居の楽しさを知った今は、あまり現実的ではなさそう。
「父がサラリーマンで母は専業主婦という、いわゆる普通の環境で育ちました。そんな両親とは真逆の生活で、私は今仕事に生きがいを感じているので難しいですね。欲を言えば、仕事も結婚も両方楽しみたい(笑)。
先日、ドラマでご一緒させていただいた夏川結衣さんが、『30代は芝居が楽しくなる頃だけど、女性としても考えるときよね』って。みんなやっぱりそういうときがあるんだなと」。
撮影中、中村は時おり自らの髪をかきあげるような仕草を見せていた。それを指摘すると、子供のようにバツが悪そうに微笑む。
「たまにやっちゃうんですよ、髪もないのに。癖になっていて……(笑)」。
キャリアウーマンや敏腕秘書など、彼女がこれまで被っていた仮面は、今はもうない。その素顔は、時に吹き出したり、時に大笑いをするなど超自然体。
屈託のない佇まいは、周囲を明るく照らす日の光のようで、少なくとも目の前で無邪気に笑っている中村アンはいい意味で“できる女”からは程遠い。何度も言うが、花束みたいな女性なのだ。


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