服は着て楽しいことが一番大切。しかしその裏側にある服作りの背景や哲学を知ると、より一層ファッションは楽しくなる。
そこで業界人たちが「ブランドの姿勢に惚れた!」と感動した服をピックアップ。読めばきっとアナタも着たくなるに違いない。
「77サーカ(ワン バイ ワン)」のTシャツ
売り上げの一部が動物愛護団体や保護施設などに寄付される、77サーカから派生した新プロジェクト。スーベニアのようなユルさがさりげなくハイセンス。各7700円/77 サーカ 03-6407-9466フリーデザイナー
管野寿哉さん Age40
古着の知識と審美眼で独自のカジュアルを提案するデザイナー。不定期開催のイベント「スリフトウェアマーケット」も要チェック。
このブランドを手掛けている森山直樹くんは20年来の友人で愛犬家。古着店にありそうなイナタい動物柄のTシャツが、ヴィンテージに精通した彼らしいと思いました。
アンニュイな面持ちでプリントされているのは、森山さんの愛犬でもあるペキニーズ。このアイテムがチャリティでもあると知ったのはそのあとのこと。欲しいと思ったものの裏側に、そういうストーリーがあることにグッと来ます。
こちらのTシャツにある猫のワンポイントは、刺繍で表現。柔らかなコットン製のボディに映える。やっぱり僕はファッションの人間だから、見て、着て楽しいことが最優先。あくまで寄付先行じゃないところにすごく共感します。
この服を着ると、道端のタバコを拾ってゴミ箱に入れたような、ちょっといいことをした気持ちになります(笑)。
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