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あらゆる世代に受け入れられるバギーズの凄さ


柴崎さんがバギーズに興味を持ち出したのは、写真家リロイ・グラニスの影響が大きいのだとか。
「彼が1960~1970年代に撮影した、カリフォルニアやハワイのボードショーツの写真集がすごく好きで。それから、ボードショーツに興味を持ち出したんですよね。その延長にバギーズがありました」。

「パッと見てパタゴニアと分かるそのカラートーンにだいぶやられましたね。カリフォルニアの雰囲気がすごく感じられる。
しかも、シーズンごとにちょっとずつアップデートはされていますけど、ほぼベースは変わらない。もう完成された美しいひとつのプロダクトだと思いますね」。

「たしかに」と同意する野澤さんは、店頭に立っているからこそ感じる凄さを語る。
「今では、年齢の高い人はもちろん、若い人が手に取っているのも印象的ですね。カップルで来て、おそらく男の子の買い物に付き合ったのでしょうけど、女の子のほうが『この色かわいいね』と言って買っていったりもする。
アウトドア好きっぽい人も買っていきますし、ライトにオシャレを楽しんでます、みたいな子も買っていく。掛け値なしにフラットな目線で見て手に取ってもらえるというのはブランドやアイテムの底力ですよね」。
柴崎さんは、「パタゴニアは早いうちから自然環境に留意した活動やモノ作りを行っている。そのブランドのポリシーやマインドにも惹かれますよね」と、サステイナブルな企業努力にも敬意を払っているようだ。
国内外のあらゆるカルチャーに目を向けながらさまざまなアイテムを取り扱ってきたビームス。だからこそ、彼らの言葉には重みがあった。
「愛しのパタゴニア バギーズ・ショーツ」とは……
夏の大本命にして大定番、パタゴニアのバギーズ・ショーツ。誕生から約40年、その輝きは右肩上がりに増すばかりだが、往年のバギーズ・ラバーズはどう着こなしているのか。洒落た大人たちの模範解答をどうぞ。
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恩田拓治=写真 菊地 亮=取材・文


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