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ロードとトレイルで兼用できる“ゴア”のシェル

こだわり派の鈴木さんだが、割り切りの良さを感じさせてくれる一面もある。
「サングラスはうっかり無くしてしまうことが多いんです。だからグダーなど、グッドプライスのものを選んでいます。高価なサングラスを使えば、その緊張感からなくさないという考え方もあると思いますが、自分にはこっちの方が合っているかな」。
鈴木すず
トレードマークの長髪をまとめるヘッドバンドもノーブランドのものを愛用。
「キャップを被るというのがどうにもしっくりこないんですよね。とはいえ、走るときに髪の毛が気になりますし、汗が目に垂れてくるのも避けたい。
そんなわけでヘッドバンドを使っていますが、これはAmazonで購入した何の変哲もないものです。色味が気に入っていて、色違いで5枚くらい持っていますよ」。
ちなみにヘッドバンドも数十枚は所有しているそうだ。
鈴木すず
「時計に関してはスントのデザインが好きなんですよね。スント9はバッテリーの持ちがよく、今興味がある100km越えのウルトラトレイルレースでも十分使えます」。
と、トレイルランナーらしい視点から選んでいる。
また今の時期、1枚持っていると安心なレインシェルに関しても、トレイルラン経験者ならではのこだわりが。
鈴木すず
ゴア ウェアのランニング用ジャケットは、日本ではまだ珍しい。
「シェイクドライといって、防水透湿メンブレンの上にラミネート加工する表生地をあえて省略した素材を用いています。だから水をダイレクトに弾いてくれますし、もの凄く軽い。
シェイクドライはランニング用のシェルの完成形というか、最高峰なんじゃないでしょうか。多少の雨や、走っている最中に降ってくるかな、という場合でも躊躇せずに玄関を出られます」。
キーになるアイテムを1点選び、そこから逆算するコーディネイトはファッション好きらしい手法。
とことん機能にこだわってチョイスするのは記録を狙うレースのときくらい。その場合も、勝負シューズであるナイキのヴェイパーフライを軸にして色味を合わせていく。
「そうした方がテンションが上がって、ランニングのパフォーマンスも上がるはずだから」。
鈴木すず
RUNNER’S FILE 41
氏名:鈴木武史 
年齢:43歳(1977年生まれ)
仕事:アパレルメーカー EC統括
走る頻度:週5〜6日、週間走行距離70km程度
記録:フルマラソン3時間17分(2019年 勝田全国マラソン)
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「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る
礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真


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