バギーズのお気に入りポイント
「真夏なら週3日はバギーズ! 父親ですか? バギーズというアイテム名で認識しているかはわかりませんが、しょっちゅうはいていますよ。部屋着としても快適なので、ヘビロテしてくれているようです」。
「趣味でランニングをしているのですが、走ったあとって体が熱を持っているじゃないですか。そうすると涼しいショーツがはきたくなるので、自然とバギーズに手が伸びるんです。
レングスの短さに対して裾幅がちゃんとあると言いますか、しっかりワイドなのにスッキリしているパターン。だから街着にも馴染みやすいんです。デイパックを背負ったときなんかトップスとのバランスが最高にいいですし、ボリューム感のあるスポーツサンダルとは好相性ですよね」。
メッシュ地のライナーが備わっているおかげで、SUPなど水遊びのシーンでも大活躍してくれる。
「薄手のライナーなので、下着の上からバギーズをはいても別に気になりませんし、よく出来ているなと。ほんと優秀なライナーなので、部屋着にするにも快適ですし、これのおかげで短丈ショーツ特有の“ポロリ”のリスクもありません(笑)。ちなみに水遊びするときは妻もバギーズです」。
バギーズには……勝てない!
「イールプロダクツに『キャリーショーツ』という製品があるのですが、このショーツを企画するときにはバギーズを研究しました。光沢のあるナイロンでなくマットな生地にしたのは、素材自体は違うものの、バギーズの影響が大きいですね。
スポーティになりすぎず、街でも海でもランニングでもはける。そんな想定着用シーンもバギーズを念頭に置いています。
また、バギーズの左サイドに付いているゴムループも好きで、車のカギを無くさないようここに掛けたりしているのですが、このループもアレンジしたうえで自社商品に取り入れています」。
バギーズ・ショーツは価格、素材、シルエットと、全方位的にショーツの王者だと澁谷さんは語る。
「同じアパレル関係者の立場からすると、バギーズには勝てないよなと思います。このプライスでこのクオリティは作りたくても絶対に作れません。愛され続けている理由がわかると言いますか、値段とモノがいい意味で釣り合っていない(笑)」。
最後までベタ褒めの澁谷さんであった。
「愛しのパタゴニア バギーズ・ショーツ」とは……夏の大本命にして大定番、パタゴニアのバギーズ・ショーツ。誕生から約40年、その輝きは増すばかりだが、世のバギーズ・ラバーズはどう着こなしているのか。洒落た模範解答をどうぞ。
上に戻る 磯村真介=取材・文