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① 最新スペックと遊び心を兼備するシューズ

「ACG ズーム テラ ザヒーラ」のファーストモデル。
2019年にデビューした「ACG ズーム テラ ザヒーラ」は、現代のハイカーたちのために開発されたトレイルシューズ。現在のナイキACGの代表作のひとつだ。
パフォーマンスの基軸となるのは、特殊なソール構造にある。
ナイキ史上最も反発力に優れたフォーム「ナイキ リアクト」をミッドソールに採用するとともに、ヒールには軽量で高反発な「ズーム エア」ユニットを搭載。踵からつま先への滑らかな体重移動を実現した。加えてアウトソールのラグは、あらゆる路面での加速、減速をスムーズにしてくれる。

ほかにも随所に独自のテクノロジーを確認できる。アッパーに用いた半透明のリップストップ素材は水の浸入をブロックし、インナーのストレッチブーツは快適性を保ちながら足首を守る。ハトメやシューレースも、トレイルの邪魔にならないよう設計されている点は見事である。
当然ながらスペックだけが魅力ではない。アッパーに大胆に取り入れたロゴなどの“魅せるためのデザイン”は、もはやナイキACGの伝統といえる。

② 懐かしくも新しい。アップデートした復刻モデル

幅広いフィールドで履けるように進化したトレイルシューズ「ACG オクワン 2」。
一時代を築いた傑作シューズの“復刻”もナイキACGの魅力。
2012年に初登場した「ACG オクワン 2」を例に取ってみよう。
屋外用のロッククライミングシューズ「ACG オクワン」をベースにしたコチラ。トレイルランニング用のミッドソールや硬いラバーのアウトソールを搭載し、あらゆる路面に対応できる一足となっている。
誕生から約6年、2018年に発表された復刻モデルは、ベージュを中心にレトロな雰囲気の配色を採用し、アクセントにリフレクト素材を用いたり、履き口を少し高めにしたりするなど細かいパーツを見直している。
懐かしくも新しい傑作シューズは、往年のファンを納得させる仕上がりとなっている。

③ サステイナブルなアパレルにも注目!

2021年のサマーコレクションは自然に馴染む色使いが特徴的。新しいカラーを採用した「エア デシューツ」の姿も確認できる。
多くのアウトドアブランドと同様、ナイキACGでも現在、サステイナビリティを重視したプロダクトを製造している。その一環として、アパレルコレクションでは85~90%以上の割合でリサイクル素材を使用しているという。
とはいえ、そこばかりを追いかけると、ブランドが培ったアイデンティティが失われてしまうことは言わずもがな。だからこそデザインにも妥協はない。

2021年の最新コレクションでは、ハワイの自然環境を着想源にした水陸両用プロダクトを発表。
例えば100%リサイクル素材である軽量ナイロンを用いたジャケットやパンツは、撥水性と防風性を備えており機能性は抜群。しかもパッカブル仕様で持ち運びも便利だ。
アウトドアブランドらしく自然に敬意を表したアパレルは、週末のアクティビティはもちろん、タウンユースでも存分に活躍するだろう。
時代とともに進化を遂げ、アウトドアフィールドだけでなくストリートをも縦横無尽に駆け巡るナイキACG。限りないポテンシャルを秘めた彼らの動向に、今後も大いに期待しよう!
▶︎【前編】「90年代旋風を起こしたナイキACG。時代の先を行き過ぎた3つの名作シューズを解説!」から読み返す
戸叶庸之=編集・文 ナイキ=写真


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