「バカラ」のアイスペールとタンブラー
言わずと知れたクリスタルの名家。1975年に作られた「ハーモニー」は、傑作の呼び声高き名シリーズ。円柱型のフォルムにピンストライプのようなカットが施され、ネーミングどおりの美しき“調和”を見せる。
計算し尽くされたデザインが導く光の反射は、氷や酒を注ぐことによっていっそう輝かしく。それが夏の眩しい日差しであれば、もはや極楽の境地である。
「ラ・ボワットコンセプト」のレコードプレイヤー
自宅で酒を飲む醍醐味のひとつに“作る”楽しみがある。好みの塩梅で自らグラスに注ぐ。そんな、ある意味でアナログな愉悦とリンクするのが、こちらのレコードプレーヤーだ。
ゆっくり針を置く時間とバイナル特有の柔らかな音を肴に、夢の時間へ。天板は広く設計され、グラスを置くにも都合がいい。
なお、今作の凄みはあらゆるデジタルデバイスの音源も高音質で再現するHi-Fiスピーカーを内蔵した一体構造にあり。つまりはデジタルな利便性も持ち合わせるのだ。
「ジョージ ジェンセン」のシャンパンクーラー
ひとりで悦に入るならともかく、特別な知人を招いての昼飲みにはいいシャンパンを用意したい。そしてできれば、いいクーラーもあるとなお良し。
北欧のミニマリズムが宿る今作には、ステンレススチールの艶やかな煌めきと流線的なスマートフォルムが同居。楕円形の差し込み口はボトルを華やかに支えつつ、取り出しが容易な機能的構造も持つ。その機能美はきっと、ゲストをホットにする。
清水健吾、作木正之介、鈴木泰之=写真 来田拓也、星 光彦=スタイリング 増山直樹、杉本勝彦=文