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伝統を踏襲しつつ「ボンベイを一回ぶっ壊した」

看板メニューで超辛口の「カシミールカレー」(写真上・1000円)と、すり下ろした玉ねぎの甘みがクセになる「コルマカレー」(写真下・1000円)。
気になるのは、ボンベイとの“違い”である。
磯野「ボンベイ55年の歴史で一番人気の“カシミール”に初めて手を加えました。伝統を踏襲しつつ、ボンベイを一回ぶっ壊したっていう感覚はありますね。ボンベイとサンゾウは似て非なるもので、根本的な構成がすべて変わっています。言ってしまえば僕の自己満足ですが、最高なカレーを作ったと思ってます」。
ボンベイはカレーマニアの支持も厚く、柏本店も恵比寿店も常に長い行列をなしている。現在、ボンベイのすべてを取り仕切っているのが磯野さんだ。
種市「磯野くんは自分のカレーしか食べないド変態なんですよ(笑)。強いて食べるとしたら、家の近所のCoCo壱番屋くらい。それだけ自分のカレー愛が強くて、周りはどうでもいい。だから、味も絶対にぶれない」。
人気の「ペトラカレー」。和牛100%で、山椒を使った奥行きのある旨さを表現している。1300円
サンゾウ トーキョーのメニューは、看板メニューのカシミールやペトラなど計6種。
玉ねぎの甘みと黒胡椒がアクセントになった鶏肉ベースの「コルマカレー」、季節野菜とカシューナッツがやみつきなる辛いキーマの「ウルルカレー」、黒胡椒や唐辛子、ハバネロで最大限の辛さと旨味を表現した「デスバレーカレー」など、ネーミングもユニークで興味をそそる。
180cmオーバーの種市さんの腰より高い位置にあるカウンター。カレー皿と顔の距離を縮めることで、服を極力汚さないための店の配慮だ。種市さん着用のロンTはサンゾウ トーキョーのオリジナルで、ついにECサイトでの販売も始まった。


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