睡眠の質を教えてくれる、名トレーナーなランニングウォッチ
40歳を超えて、疲れの抜け具合が以前とは違うことを実感している軍記さん。日々のコンディショニングにも意識が向くようになったという。
ランニングウォッチはガーミンの新しいハイエンドモデル、エンデューロを使用中。いずれは挑戦したいウルトラトレイルでも使える機能と動作時間を見込んでのものだが、日常的に着用しているとまた別のメリットがある。
「健康管理に使えるいろいろなデータが取れるんです。つけているだけで心拍数を計測してくれるので、睡眠の質がモニタリングできますし、今話題の血中酸素濃度も測定できます。
だからランニングはもちろんですが、普段の生活習慣を見直すうえで参考になります。飲みすぎた翌日は睡眠の質が良くないと評価されますし、長く寝たのに回復具合がイマイチという日もわかります。
で、それが確かにランニングのパフォーマンスにも影響しているんですよ。反対に短時間でも質の良い睡眠であれば、今日は多少無理してもいい日だな、という判断材料になります」。
もうひとつの隠し玉が電動のマッサージガン。セルフで筋膜リリースができるアイテムとして、ここ2、3年で一気に広まった器具で、軍記さんが愛用するハイパーボルトはその第一人者的メーカーだ。
「使うのは走った翌日や、凝ってるなと感じるとき。結論、効果てきめんです。かれこれ2年くらいケガに悩まされていて、整体や鍼などいろいろと通ったのですが、解決しなかったんですよね。それがもう、マッサージガンひとつで解消されて。高かっただけの価値はありました」。
陸上競技出身でもない、30代後半デビューのランナーだからこそのギア選び。
メジャーなランニングブランドに身を包むのが気恥ずかしければ、その周辺のアスレチックなアイテムにまで射程を広げてみよう。しっくりくるテイストのものが、きっと見つかるはずだ。
RUNNER’S FILE 38 氏名:軍記ひろし 年齢:42歳(1978年生まれ) 仕事:フォトグラファー 走る頻度:月間走行距離200~250km 記録:3時間52分43秒(2019年、かすみがうらマラソン) |
連載「Running Up-Date」一覧へ「Running Up-Date」ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。
上に戻る 礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真