「Running Up-Date」とは……フットサルFリーグのオフィシャルカメラマンをはじめ、カタログ・広告写真などの撮影で活躍する軍記ひろしさん。
前編でお伝えしたとおり、ここ数年はすっかりランニングにハマっているという。
長身の体躯を活かした力強いストライドのスピードランナーで、ガチの競技者とはひと味違ったカジュアルなコーディネイトがニクイほどよく似合う。
普段履きも兼ねるならボリューム感のある厚底系で
「レースではなるべく機能的なものを着用しますが、街ランのときは普段着の延長で走っています。
シューズに関しても同じで、そもそもランニングシューズを普段から履いているんですよ。ふとした空き時間や気が向いたとき、いつでも走れるように」。
普段履き目線で選んだシューズのひとつがブルックスのハイペリオンエリート2だ。
ブルックスは、軍記さんのような大柄のランナーが多いアメリカ本国ではトップクラスの人気を誇るシューズブランド。なかでもこのモデルは、カーボンプレートを内蔵したトップモデルに相当する。
ミッドソールには液体窒素ガスを混ぜることで臨界発泡させ、中身に微細な気泡を封じ込めたDNALOFTというクッショニング材を使用。軽くてマシュマロのようによく弾む。
「スピードランナー向けのモデルとされていますが、特に気にせず普段のジョグもこれで走っています。ハイテクですが、選ぶ目線としてはデザインも重視。
厚底ならではのボリューム感があるので、普段履きするにしても違和感なく合わせやすいんです。また、カーボンプレートの味付けも自分好み。
プレートの恩恵は受けたいけれど、踏み込んだ以上にガンガン走らされてしまうタイプは苦手。これはそのあたりの塩梅がいいんです」。
レースではやはり、ナイキのカーボンプレート入り厚底モデルを愛用しているそう。そこにはもうひとつ、等身大のこだわりがある。
「その日一緒に走る集団の中で、自分がいちばん走力的に劣っていると感じたら、なるべくハイスペックな靴を履くようにしているんです(笑)。レースでも、スピードトレーニングをするにしても、そのほうが気分的に頑張れますから」。
ロトト社のソックスは山用のハイキングモデル。トレイルランをするようになったことで、ウール混紡ソックスの機能性の高さに気が付いた。
「薄手のランニングソックスだと自分にはペラペラすぎて、靴ズレしてしまうことがあるんです。その点ウール素材なら蒸れにくいし、クッション性もある。普段、街で着用するにしても圧倒的にこっちのほうが適していると思います」。
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