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2021.07.14

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息するようにエコ? SDGsネイティブが選ぶ「フィットネス×ごみ拾い」

当記事は「Forbes JAPAN」の提供記事です。元記事はこちら
(c)一般社団法人プロギングジャパン
2016年の世界経済フォーラムの報告書では、2050年までに海洋中に存在するプラスチックの量は魚の量を越えるだろうと予測された。未来の地球を考える上で、環境問題は切っても切り離せないテーマだ。
2018年夏、当時15歳だったスウェーデンの少女グレタ・トゥーンベリが気候変動に対して声を上げ、「Fridays for Future」を開始した。地球温暖化を防ぐためのこの活動は150カ国以上に広がり、世界中の関心を集めた。
このような環境に対する活動が活発化する時代に生まれ、気付いたときから世界はエココンシャスだった「SDGs(エコ)ネイティブ」といわれる世代も、今はハイティーンに。これからは彼らが起したり、スポークスマンとして環境問題改善を主導していく時代になっていくだろう。
そんな彼ら発、ともいえる新しいSDGsの動きがある。「プロギング」だ。
 

始めるのに必要なのは、「手袋とリサイクルバッグ」だけ?

環境問題への関心が高まる中、2016年にスウェーデンで誕生した新しいフィットネスがそれだ。「プロギング」とは、英語の「ジョギング(jogging)」とスウェーデン語の「ゴミ拾い(plocka upp)」を組み合わせた言葉で、その由来の通り、ゴミを拾いながらジョギングをするスポーツである。
発案者であるストックホルム出身の若き複合アスリート、エリック・アルストロムは、「地球を足元から治す」という信条のもとにこの新しいフィットネスを発案。「プロギングを始めるのに必要なものは手袋とリサイクルバッグだけだ」と述べている。
プロギングでは、走りながらゴミを拾う。しゃがんだり立ったりを繰り返すため、通常のランニングよりも消費カロリーが上がるといわれている。さらに、ゴミは数時間のプロギングで10kg集まることもあるという。
(c)一般社団法人プロギングジャパン
集まるゴミには酒の空き缶やタバコの吸い殻なども多いが、プロギングは環境や公共の場への配慮が足りない人への「怒り」や「憤り」を動機にするのでなく、あくまでもポジティブな心持で行う、という点が特徴であり哲学だ。
 

ロンドンは「意識低い」の調査結果──

プロギングは現在、ヨーロッパを中心としてさまざまな国で流行している。
スウェーデンのSDGsネイティブ、18歳のフェリックス・ハミルトンはロンドンとストックホルムで人々のゴミ拾いに対する意識調査を行った。すると、ストックホルムではジョギングをしている人や散歩をしている人がゴミ拾いを積極的にしていた一方で、ロンドンでは正反対の結果が出た。
そこで彼はプロギングをストックホルムだけでなく世界中に広めようと、ロンドンやアメリカのフロリダ州を中心にプロギングを行い、その様子をインスタグラムなどで発信している。
また、日本でも「プロギング・ジャパン」という団体が、東京、大阪、愛知などでプロギングを開催している。参加費は無料で、集まった人は拾ったゴミの重さを比べて競ったり、そこで出会う人との交流を楽しんだりしながら、健康にも環境にも優しい活動を行っている。
(c)一般社団法人プロギングジャパン


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