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②中堅 ナイキ「エア ヴェイパー マックス エヴォ」


「リーボックのインスタポンプフューリーと双璧をなすスニーカーの二大巨頭」と語るのが、ナイキの「エア マックス 95」である。
発売当時から憧れの一足だったようで、過去の記憶に背中を押され、“ソーラーレッド”や“ネオン”など、現在は3足を所有しているという。
社会現象を引き起こしたこともあって、エア マックスといえば「95」の印象は強いが、同シリーズはほかにも数多くのモデルがリリースされている。そんななか、最近になって棚橋さんの固定概念を破壊した一足が現れた。

今年の4月に購入したばかりという「エア ヴェイパー マックス エヴォ」だ。
「僕はコーディネイトの色数が少ない。黒、グレー、白、あとはデニムの青ぐらいでしょうか。だからか、あえて足元は色で遊ぶようにしています。
ナイキは配色がすごく綺麗なので、黒を選ぶことはほとんどありませんでした。でも、これはゴテゴテとした姿がどこかひと昔前のスニーカーのように感じられます。黒一辺倒でも主張が利いていて、目を引きましたね」。

これまでのエア マックスを徹底的に調査、分析し、過去の最高傑作たちの特徴を凝縮させた一足。’90年代スタイルを彷彿させるクラシカルなルックスに仕上げている。
しかも、「履き心地が最高にいい」と棚橋さんも絶賛するように、エアのパワーを存分に活かしたヴェイパーマックスのソールは、驚異の反発力と優れたクッション性を備え、まさに宙を歩いているような心地良さだ。

「2015年頃から膝の調子があまり良くなくて、そのうえ年齢的にも代謝が落ちてくる時期だったので日頃から歩く量を増やしました。一日1万歩が目標で、スニーカーを履く機会もいっそう増えたんです」。
コンディションを整えてリングに上がる意味でも、機能性との融合を図ったこの一足は有益だったという。そして、新たな発見もあったとか。

「あまり黒のスニーカーを持っていませんでしたが、今の年齢にハマって落ち着くなと感じました。派手な配色も格好いいですけど、やんちゃ感がありますからね。
黒スニーカーの魅力を改めて僕に教えてくれた一足。プロレスでいうところの新技を習得した感覚に近いです。スタイルの幅を広げた僕にもう隙はありませんよ(笑)」。


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