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③大将 Y-3のスニーカー


最後は、ほかとは異なるタイプのスニーカーだ。
「今年の春に開催していた“レスリングどんたく”というシリーズで広島へ行った際、知人にいただきました。Y-3も過去に購入したことはありますが、それはいわばスニーカーらしいデザインだった。こんなモードな一足は持っていませんでしたね」。
先入観から“らしくない”スニーカーは避けていたようだが、この一足を機に考えを改めたようだ。

「年を重ねていくと自分の好みがわかってきて、新しいモノを受け入れられなくなってくると思います。今までの自分だったら絶対に買わなかったのですが、ブーツとスニーカーを足して2で割ったようなデザインが格好良い。おかげで、食わず嫌いは良くないと気付かされました」。
ストラップを幾重にも折り重ねたようなデザインは、確かに前衛的だが革靴のような落ち着いた印象も与える。ゆえに、大人っぽいスタイリングの際には重宝するという。
しかも、自身の性格を鑑みても、実にちょうどいい一足なのだとか。

「わりとズボラなので紐を結ばずスルッと足を通せるところもうれしいですね。脱ぎ履きの際に立ったり座ったりすると、それだけ膝にも負担がかかりますし」。

最近手に入れた2足の“新入り”がお気に入りのトップ3にランクイン。それを「今年はルーキーの当たり年ですね」と笑い、「ポンプがひとり気を吐いて跳ね返している状況」だと話す。
気分をアゲ、膝もケアしてくれるスニーカーは、棚橋さんにとって人生で欠かせない存在。それはもう最後に発したこの言葉に集約されている。
「スニーカー、愛してま〜す!」。
「偏愛スニーカー三番勝負」とは……
外に出られずとも眺めているだけでアガる、それがスニーカー。スニーカー愛に溺れた生粋のスニーカー好きたちが偏愛する一足を披露する、スニーカー三番勝負。
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菊地 亮=取材・文


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