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良い波ながらサーファーはまばらだった仙台新港。広大なビーチは海外のような雰囲気を醸し出していた。
湯川さんは幼少期から知っている地元の方々にこのプロジェクトを報告すると、「地元で新しい盛り上がりを作ってくれてうれしい」という歓迎を受けたという。
昔からの問題であるローカルとビジターの関係性のあり方やサーフィンルールについても、このプロジェクトを通して、皆が気持ち良く海に入れる環境作りを地元の人たちとともに考案し、提案していきたいと語っていた。
東北新幹線で東京から1時間半。仙台駅に着くとその足で海へ。快晴下のサーフセッションを楽しんだ。
「地元のサーファーの協力も得て、仙台が日本サーフィンの中心地になっていくプロジェクトにしていきたいですね。子供をプロサーファーにしたいから家族で仙台へ移住しようといった動きが出てくるように、みんなで楽しみながら、まさしく新しいカルチャーをつくっていきたいです」。
そう、サーフィンは楽しむスポーツ。まずはその原点を広く伝えていきたいと考えている。
[Profile]
プロサーファー 湯川正人さん Age 29
東京都出身、神奈川県茅ヶ崎市育ち。17歳でISA U-18日本代表に選出。プロ資格取得後も試合には出場せずに波を追うフリーサーファーとして活動。プロサーファーを軸にファッションブランド「メイソン・メイズ」や、クリエイティブレーベル「GODPANIC」を手掛ける。
PEDRO GOMES、熊野淳司、高橋賢勇、清水健吾、鈴木泰之、柏田テツヲ=写真 小山内 隆、高橋 淳、大関祐詞=編集・文 加瀬友重、菅 明美=文


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