「壊れても惜しくない」ことも重要な選択基準
焚き火を囲めば、煙の臭いもつくし、火の粉も飛ぶ。そんなことが気にならない道具が使いやすい。もうひとつだけ、土屋さんが考える重要な要素があると言う。それは、ラフに使える道具であること。
「愛でるための道具があっても良いとは思います。でも、アウトドアで使うものに限って言えば、やはり壊れたり、汚れたりしても惜しくない道具やウェアが一番。
傷つけないように慎重に使っていては本末転倒です。機能を最大限に発揮するためにも、思い切りラフに使い倒せるものこそ、優れた道具の条件だと思います」。
数日分の衣食住すべてに必要な道具を背に、道なき道を行く土屋さん。汎用性が高く、思い切りラフに使える少数精鋭の道具を選ぶ。
土屋さんのこの考えは、「極限の環境での道具選びとは」という問いに対する答えだ。しかし程度の違いこそあれど、我々が普段、山登りやキャンプに使う道具やウェア選びにも応用でき、日常生活にも当てはまる発想である。

あなたは本当に信頼できるものを選べているだろうか。使うことを躊躇するような道具やウェアに囲まれていないだろうか。
身の周りを改めて見回してみよう。
[取材協力]ハイカーズデポ0422-70-3190https://hikersdepot.jp「Camp Gear Note」90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。
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