2018年8月に生まれたばかりのサステイナブルなブランド「イコーランド」。その最終目標はアパレル業界における持続可能な“プラットフォーム”を作ることだという。
代表取締役の松井智則さんと生産責任者の坂田英一郎さんを迎え、その真意を伺った。
イコーランドはブランド名ではなく村の名前だった⁉︎
イコーランドを運営する株式会社ワンオーの代表取締役、松井智則さんはこう言った。「村をつくりたかったんです。これからの地球に必要なものを生み出す、イコーランドという村を」。一瞬混乱した。村という言葉に頭がついていかなかったのだ。
松井さんはわかりやすく村と例えてくれた。だがもっと堅い言葉遣いで言えば、イコーランドの最終的な目標は、サステイナブルな産業を生み出す“プラットフォーム”になることだという。
素材や生地、染色方法の開発。キュレーション型店舗「イコーランド シブヤ」のオープン。行政とともに構築した余剰在庫専門のECモール「シブヤ ファミリー セール」のローンチ。イコーランドは、今まさにスタートダッシュをかけているところなのだ。
プラットフォームとなるための初めの一歩が服作りであり、ファッションブランドとしてのイコーランドの立ち上げだったのである。
「イコーランドの服は“村の名産品”だと思ってもらえたらいいかもしれません。ブランド名はEQUAL(等しい)とLAND(場所)を組み合わせた造語です。
ファッション業界に携わるすべての人々、つまり作り手、売り手、買い手が平等な立場でいられる世界をつくりたかった、ということなんですよ」(松井さん)
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