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今、意識する“続けていくための努力”

サーフィンの多様性を味わうために1年に最低2本は新調。現在は異なるデザインのサーフボードを20枚以上所有しているという。左は「クゲヌマサーフボード」のシングルフィン。右は鹿児島を拠点とする「RMDサーフボード」のツインフィッシュ。
「身体が動かないとライディングに悪影響が出る。思った通りにできないからメンタルにも影響が及んで、弱気になるためサイズのある波に突っ込めなくなったりする。今はネガティブなスパイラルに入ってるのかな。
脱するにはサーフィンするしかないんだと思う。“キープ・サーフィン”とはよくいったもの。混雑していても、きっちりいい波に乗っていく先輩たちを見ていて痛感するよ」。
今も軽やかに波に乗る先輩たちは、トレーニングを取り入れながらエイジングしていく身体と向き合っている。70歳を超えながら混雑した海でも波取り合戦に勝ち続け、グッドウェーブをつかんでいく先輩は真冬でも波があれば海にいる。
「結局、海に入れる状況にいるなら波質にこだわらずサーフィンした方がいいということ。それに日常的に身体を鍛えるのもいいと思う。そんな、これまで考えたこともなかった“続けていくための努力”を、今は意識しているかな」。
サーフィンと付き合い出して35年目となった春、初めて別れを意識した。
しかしサーフィンがあったから楽しく過ごせ、仕事も広がってきた。コロナがあければ訪れてサーフィンしたい海も国内外に山ほどある。そう思うと、まだまだやめられない。だから自然の流れに少し抗ってみようと、三浦さんは思っている。
 
PEDRO GOMES、熊野淳司、高橋賢勇、清水健吾、鈴木泰之、柏田テツヲ=写真 菊池陽之介、諸見里 司、来田拓也=スタイリング 小山内 隆、高橋 淳、大関祐詞=編集・文 加瀬友重、菅 明美=文


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