BJ氏は、TTA計画では、自らの日本のエンターテイメント界との長年のつながりを利用し、彼らをも巻き込んで日本の魅力を東京タワー発で国内にも海外にも伝えたい、と考えている。 「僕は1968生まれですが、東京タワーはバブルの熱狂もその崩壊も、またその後のリーマンショックという金融危機も同じように見下ろしてきた。もちろん、今回のコロナ禍の風景にも目を凝らしていると思います。訪れてくれる人たちの激減という事態に、自分も見事に巻き込まれながら──。 もちろん、そのような大事ではない、僕たちのささやかな毎日も見守ってくれている。あたり前すぎてふだんは感謝などしない、いわば家族のような存在ですが、東京にそんな東京タワーがあってくれてよかったという思いは、誰にもあるのではないかと考えています」 『Tokyo of TOKYO TOWER 東京タワーと東京の60年』(ギャンビット刊)から。「着々と完成に近づいていく東京タワーと鉄塔に張り巡らされた無数の足場。」「着工から約1年半を経て、昭和33年(1958年)12月に完成。基本的な構造は、60年以上経った今日も変わらず、東京のシンボルとして愛され続けている」たしかに東京タワーは、まさに雨あられと絶え間なく降り注ぐ「時代の試練」によっても微動だにせず、スクラップ&ビルドもされず、時代をサバイブしてきた。逞しく懐かしい、それでいて実にエッジーなモニュメントでもある。