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ハイスペックなギアは適度な距離感で選ぶ

時計はひと昔前のスントを使っており、ランニングのログはスマートフォンのアプリで記録。サングラスもロフトで購入した数千円のものを陽射しが強いときのみ着用している。
ハイスペックなギアに対して特にこだわりがないのは、トレンドからは良い意味で距離を置いたプロダクトを得意とする、イールプロダクツの在り方とオーバーラップする。
イールプロダクツ
「ランニングギア選びのこだわりですか? 強いて言えば黒や白など、ベーシックなカラーや、無地のアイテムが手元には多いです。ただ夏場に関しては、日に焼けた肌との相性を考えて派手な色のトップスもよく着ています」。
澁谷さんが心地良いと感じるウェアは、最新のハイスペックやトレンドとは適度な距離感のあるものが中心。それなりの経験を積んできた実力派ランナーならではの、気負いのないスタイルが確立されている。だから渋いし、格好いい。
単にモノを揃えて格好を真似するだけでは、この雰囲気を醸すのは難しいかもしれない。
ランナーとしてのキャリアを積んで「それなりに走れるようになったよな」と思えるようになったとき、きっと澁谷さんのギア選びに共感するところが増えていくのだろう。
イールプロダクツ
RUNNER’S FILE 32
氏名:澁谷文伸 
年齢:43歳(1977年生まれ)
仕事:アパレルメーカー 企画、デザイン
走る頻度:週5日、1時間ほど
記録:3時間1分50秒(2014年、湘南国際マラソン)
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「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る
礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真


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