たかがスウェット、されどスウェット。こういうベーシックワードローブにこそブランドの哲学が表れる。
期待の新人、真っ先に着たいのはどれ?
「ストックホルム サーフボード クラブ」
聞いて驚くことなかれ、アメリカ西海岸でも東海岸でも、ましてやパリやロンドンでもなく、北欧スウェーデンのサーフカルチャーブランドがこちら。
生地目の詰まったボディが用いられており、確かにかの地のアフターサーフでも羽織れるほどのぬくもりを感じる。
「ブルー」
着こなしにこの手のアーシーな色を取り入れるなら、素材には上質さが欲しいところ。その点、オーガニックコットンでは稀少な細番手の糸を用いたこのパーカには品のある渋艶が表現されている。
この春夏、新たにユナイテッドアローズが立ち上げたレーベルによるもので、なるほど納得。
「ケース」
人気ファッションブランドであるネームのディレクター松坂生麻さんが、服を日常の道具と据えた新ブランドを開始。スラックス顔のスウェットは乗り物で移動する“ケース”にぴったりだと思う。
竹内一将(STUH)=写真 松平浩市、中北健太=スタイリング 安部 毅、礒村真介(100miler)=文