OCEANS

SHARE

“パーソナライゼーション”が基本のキ


──断食や糖質制限、無農薬や有機農法、ベジタリアンなど食の選択肢は幅広く、溢れている情報から何を選べばいいのか分からない人も少なくないと思います。
風の時代の超基本として、“パーソナライゼーション”があります。つまり、自分にとって最適なものを選ぶということ。食べものも何が流行っているという基準ではなく、自分に必要なもの、自分と相性が良いものは何かを見極めることです。
肉を食べなくていい人もいれば、玄米が合わない人もいる、魚や乳製品がダメな人もいます。好き嫌いとは関係なく、遺伝子レベルで自分に合うメニューが分かるようになれば、将来はレストランでもそうしたデータをもとに食事を注文するようになるかもしれませんね。
──サザエさん式の、食卓をみんなで囲む時代も終わるのでしょうか。
先の話なので分かりませんが、家族全員で大皿料理をつつくスタイルはなくなる可能性はあります。寂しい気もしますが、一人ひとり体の組成は違うし、必要な栄養や摂取する時間帯が違うとなると、それを認めていくのも大切でしょう。
ただ遺伝子ベースの食生活はまだ先の話のように思いますので、今は自分が本当に心地良いと感じる食生活を取捨選択してください
心地良いと感じさせるもので溢れてるので、それを見抜くのは実は簡単じゃないんですが、外部指標にとらわれず、自分が本気で心地いいと感じるものを見極めながら、自分に最適な食生活を選ぶようにするといいと思います。
 

風の時代っぽいお金の使い方? 「キレイ」か「汚いか」


──お金についておうかがいします。お金は土の時代の象徴ということでしたが、風の時代はどんな価値を持つようになりますか。
クラブハウスがシンボリックな例ですが、お金があってもコネクションがないと手に入らないものがこれから増えていくと思います。インビテーションをくれる信頼関係や人間関係を築くことが鍵になるでしょう。
お金に今ほどの“無双感”は感じられなくなったり、ほかに重要なものがあると捉える人が増えていくように思います。
──なるほど。では風の時代っぽいお金の使い方とは?
風の時代はお金を使って何かを所有するよりも、自分のお金やエネルギーが社会をどう良くするのか、社会貢献に繋がるのかというマインドが高まります。
端的に言って、お金の使い方が「キレイ」か「汚いか」はあると思います。もしくは、そこに品性を感じられるかどうかと言ってもいいです。
例えば「アースセントリック(地球中心)」ではない企業から商品を購入することに品性はあるのか、SDGs系の企業の株を買うのはどうか。ソーシャルグッドなことにお金を使うことは、今後ますます良しとされていくでしょうね。


3/3

次の記事を読み込んでいます。