エベはポストマン・シューズにどハマり中だった
ハラ エベさんも試してみてくださいよ……って、あれ? もしや今日履いているのは?
エベ そう、ポストマン・シューズ。実はここ数カ月、ヘビロテ中。履きやすくて手放せなくなっちゃった。2週間くらい履いて足に馴染んだら、もうすっかり自分の皮膚(笑)。革靴だけどスニーカー感覚で履けるんだよね。
ハラ 確かに、綺麗に履かない革靴って感じですよね。
エベ ワークシューズだからラフに履けるんだけど、スーツに合わせてもちゃんとサマになるから凄い。
ハラ 僕たちの世代には、やっぱりレッド・ウィングって特別な存在だと思うんですよね。
エベ それはあるね。90年代の渋谷、原宿で人気に火がついて、ファッション的に履く別格ワークブーツってイメージができた。その価値が逆輸入的に海外にも広がっていった感じ。当時はエンジニアブーツや、赤のアイリッシュセッターも持ってたな。
ハラ 僕は断然、黒のアイリッシュセッターでしたね。レザーのカーゴショーツに合わせて履いていました。
エベ 懐かしい(笑)。俺らの世代の多くが、渋カジや裏原カルチャーの洗礼を受けているよね。だけどポストマン・シューズは、その頃廃盤になってた気がする。だから、この靴の存在を知ったのは大人になってからかな。
ハラ 僕もそうです。編集者になって初めて知ったのかも。でも、レッド・ウィングといえばブーツってイメージだったから、正直あんまり惹かれなかったんですよね(笑)。
エベ ある程度の年齢にならないと、この靴の良さに気付きにくいのかもしれないね。特定のスタイルに偏っていないというか、いい意味で匿名性が高いからこそ、大人が履きやすい。
ハラ 大人になると匿名性って大事。しかも、スエードやゴアテックスでアップデートされていると、一気に魅力的に見えてきます。
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