旧式のシャトル織機で作られたセルビッジデニム
ユニクロのフリーマガジン「LifeWear magazine」に掲載されたインタビューの中で、ジル・サンダー氏はインディゴのデニムについてこう語っている。
「日本製のセルビッジデニムを使っています。旧式のシャトル織機で作られており、折り目がきついので、ほどけず、型くずれしません。長持ちする品質、しっかりとしたディテール、職人技など、私たちのヴィジョンに合う要素を備えた素材です」。
日本の高い技術力によって丁寧に作り込まれたインディゴデニムは、ハリ感のあるオーセンティックな佇まい。
表記は「ストレートシルエット」だが、膝から裾にかけてナチュラルなテーパードを加えているため、かなりスマートな印象だ。
さらに注目すべきは、随所にちりばめられたディテールだ。洗練されたステッチワークもさることながら、ネイビーのレザーパッチに配された「+J」の刻印がなんともクール。
トップボタン、リベットにも同じデザインを配しており、細部までジル氏の美意識が感じられる。
もちろんはき心地にもこだわっている。コットン98%にポリウレタン2%を混紡しているため、細身のストレートでも窮屈さがまったくないのだ。
ブラックデニムとホワイトデニムを検証
続いては、ブラックデニムとホワイトデニムをはき比べてみよう。
付かず離れず、絶妙なゆとりを残したストレートシルエットは、ブラックデニムでより強調される。
白Tと黒のステンカラーコートを合わせれば、ブルーデニムでは表せない、凛とした大人のモノトーンスタイルが完成する。
セルビッジはブラックデニムでも健在。このさりげないディテールがうれしい。
ホワイトデニムを大人カジュアルに着こなすなら、明るいカラーで合わせるのがポイント。
スーピマコットンを用いたブルーのストライプシャツと白いスリッポンを合わせることによって、ホワイトデニムがいっそう鮮やかに映える。
「+J」の新作デニムは、カラバリ、シルエット、機能性など細部にいたるまで抜かりなし。オマケに、これだけのスペックを備えながら5990円(!)というフレンドリー価格にも度肝を抜かれる。これは、即売しそうな予感がぷんぷんしますゾ。
Tシャツ×デニムがキマる春アウター編はこちら [問い合わせ]ユニクロ 0120-170-29www.uniqlo.com川西章紀=写真