焚き火は燃やしすぎないのが格好良い

ここまで準備を整えて、ようやく火がつけられる。着火と燃やし方にもやりがちな間違いがあるので、いくつかピックアップしてみよう。
もっともやりがちなのが、新聞紙や段ボールで火をつけること。食材や道具を入れてきた段ボールや、隙間に詰まっていた新聞紙を燃やしたくなる気持ちはよくわかる。確かによく燃える。
しかし、ひとたび風が吹くと火のついた紙はいとも簡単に飛んでいってしまう。その先に乾いた落ち葉が積もっていようものなら……。想像しただけで恐ろしい。火付けには着火剤を使おう。

火が燃え始めてからやりがちな間違いの代表例は、どんどん薪をくべて焚き火を大きくしすぎてしまうこと。大きくなるほど、当然火を操るのは難しくなるし、焚き火台のキャパを超えた火や灰は、どんどん地面に落ちてしまう。
キャンプ場に行ったら、上級者っぽい人の焚き火を覗き見てみよう。そこまで火を大きく焚いていないことに気がつくはず。上級者は燃やしすぎない。そのスタイルが格好良いのだ。