例えば、我々の基本服のひとつである白Tシャツを思い浮かべてみてほしい。常に清潔感を保つためには着たらすぐ洗うのが鉄則だ。
これ、ワンマイルバッグにも同じことが言えるのではないだろうか。どちらかというとラフに使うものだし、旅行用バッグなどに比べて使用頻度が高い。つまりワンマイルバッグは結構汚れるのだ。
となれば、Tシャツみたいに気兼ねなく洗濯できる素材のもの、あるいは汚れても簡単に落とせる素材のものがいい。つまりワンマイルバッグの定義として、イージーメンテナンスであることを挙げて間違いはないはずである。
「布はもちろん、現在はレザーでもイージーメンテナンスな素材がいろいろと開発されています。例えば撥水レザーなどはカジュアルバッグ、ビジネスバッグを問わずよく使われている素材だと思います」と老舗メーカー、ロワードのデザイナーである高野光弘さん。
コットンやナイロンを使った生地であれば、汚れを目視してから洗うよりも、週一ペースで洗濯機に放り込んでしまったほうが手間がかからない。洗うほどに生地が馴染むうえ、清潔感もキープできる。これも白Tと同じように“着心地”のいいワンマイルバッグに育つはず。
また地面に直接置いたり、ランチバッグ的役割を求めることが多いというのであれば、ポリエチレンやビニールといった、汚れが染み込まないタイプの生地がおすすめだ。仕事や旅の相棒と同じように、ワンマイルの相棒も改めて吟味していただきたい。
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