多様な服を見てきたその道のプロたちが語る「服の感動体験」。お題はジャケットだ。それぞれどんなストーリーとなるのか、必見です。
「フィルソン」のバッファローチェックジャケット
推薦人
ナナミカ ディビジョン ディレクター 野村剛司さん(49歳)
ゴールドウイン(ザ・ノース・フェイス)を経て、2004年にナナミカへ。セールス、プレス、MDを経て現在にいたる。自然を愛する3児の父。
まさにアメカジの王道。武骨さがたまりません。20年以上前に購入して以来、いまだに現役で、当時はみんな定番の赤黒を着ているときにあえて青黒で勝負していました。そういう意味では貴重なカラーかもしれません。
ダウンもいいですが、どっしりとしたウールの重量感は男心をくすぐります。最近は冬キャンプでも活躍。焚火の前では無敵ですよ。
「アクロニウム」のゴアテックスシェルジャケット
推薦人
ブライベルガーエンタープライズ 代表取締役 永原太蔵さん(45歳)
トゥモローランド、ロンハーマンでバイヤーを歴任。ヨーロッパのクラシックからLAのストリートまでその知識と経験は多岐にわたる。
ファッション性と機能性という、相反する要素をバランス良く取り入れた数少ないブランドだと思います。
僕が持っているジャケットは、軽量で触り心地が柔らかく、透湿性にも優れる防風・防水素材の「ゴアテックス インフィニアム」と、高い保温性を持つ機能性中綿「クライマシールド」を使用しているだけあり、着心地は最高。どんなシチュエーションでも体を守ってくれる優れものといえます。
またジャケットにはストラップが付属。脱いだときにたすき掛けして持ち運びができ、ポケットに荷物を詰めればショルダーバッグのように使うこともできます。なるべく手ぶらでいたいので、ジャケットをバッグとしても使える機能に感動。
出張や旅行に行くときは、このジャケットに財布とパスポートを入れて空港に行けば、ハンズフリーでスマートに。まさに一着ですべてが事足りる服です。
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