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昭和遺産2:喫茶エルボン(鳥取県・米子市)

訪問すると、「本日は終了しました」の札が下がっていました。まだ昼過ぎなのに閉まるの早いなー。そう思いながらふと店内をのぞくとカウンターの明かりが見えたのです。そして、ダメ元でノックしてみると……。
ママさんが出てきてくれたのです。
著者:「スミマセン、今日はもう終わったんですよね」(白々しく)
お金いらないからコーヒー飲まない?(写真:著者撮影)
ママさん:「今日は休みなのよ。この札は下げているだけ」
著者:「埼玉から来たんですけど、店内を少しだけ見せてもらえませんでしょうか」(図々しい)
ママさん:「埼玉から来たの? 入りなさい」
著者:「ホントですか、ありがとうございます! お休みのところスミマセン」
ママさん:「ここに住んでいるから大丈夫。カウンターに座りなさい。お金いらないからコーヒー飲まない?」
著者:「いやー、ちゃんと払いますよ!」
ママさん:「いいのよ、これ、さっき自分で飲もうと思って多めにいれて残ってたやつだから」
著者:「そうですか、じゃあ、いただきます」
こちらのママさん、とってもやさしくて、上品で、マジでほれました。
 

昭和遺産3:かに料理 かに太郎(北海道・白老郡)

北海道を代表する昭和遺産「かに太郎」
海沿いに建つギザギザ10角形屋根(写真:著者撮影)
ここは室蘭街道。屋根がギザギザになっていて、まるで王冠のような外観です。窓の外にはすぐ海が見えるというロケーションもうれしい。地元の人でも廃墟と思っている人が多いようですが、立派な現役店です。
「かにめし」は人気があるので、昼時を過ぎると品切れになることもあります。味はちらし寿司に近いかなぁ。かにのほかにもタケノコや玉子が乗っています。
(写真:著者撮影)
店内は外から想像するよりも広く、照明器具も個性的。窓辺には、古いレジスター、木炭コンロ、文机など、お店の歴史を感じさせるものがいろいろと置かれています。
席は窓に沿って、ぐるっと1周が小上がりになっています。窓は傾斜があるため、座ると錯覚で床が斜めになっているように感じるのがちょっと面白い。道内で最も再訪したいお店です。
(写真:著者撮影)


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