僕らが愛する山で走れるスニーカーを
トレイルランニングシューズを並べた500番台シリーズの歴史は「327」のネタ元にもなった「355」に始まる。エポックメーキングなその一足は、社員の経験から生まれたという。
自らのボディのメインテナンスにゆめゆめ抜かりのないその社員は、休暇にやってきた山荘でも少し走ろうと愛用のニューバランスに足を滑り込ませた。走り出しこそ軽やかだったが、たちまちのうちに茂みやぬかるみに足をとられた。思うように走れなかった鬱憤が、500番台シリーズを生む原動力になった──。
当時の記録を想像で補ってみたが、当たらずといえども遠からずだろう。
[問い合わせ]ニューバランス ジャパン0120-85-0997竹川 圭=取材・文