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製品化第2号はグリルの用途をさらに広げる焚火台

Wolf & Grizzly
シンプルな焚火台として単体として使ってもいいし、グリルと組み合わせてクッキングシステムとして使ってもいい。
グリルの発売から2年後、ビジネスが軌道に乗り始めると、次は「グリルM1」をベースに何か“システム”を提案できないかとジョージは考え始めた。
そこで製品第2号として手掛けたのが、グリルの下に置く焚火台「ファイヤーセーフ」だ。
「グリルM1を初めて展示会に出展した際に、現在の日本のパートナーであるエイアンドエフがブースに立ち寄ってくれました。『焚火台は作らないのか? 日本は直火禁止のキャンプ場が多いので、焚火台があるとよりこのグリルも生きてくるはずだ』と言われたのを今でもはっきり覚えています」。
カナダのキャンプ場にはファイヤーピットが設置されており、そこで直火を焚く文化がある。山や川など自然の中でも同様で、指定されたキャンプエリアであれば直火で焚火ができるのが普通だった。
しかし、近年は山火事の危険性から焚き火禁止のトレイルが徐々に増え、今では大半のトレイルで直火が禁止されている。
「バックパッカーが持ち運べるサイズの焚火台があれば、グリルM1との親和性もあり、コンパクトな焚火料理のシステム提案ができるのではないかと思いつきました」。
Wolf & Grizzly
グリル同様、所有欲を満たすスタイリッシュな装いも魅力だ。
「製品化にあたって、携帯性、汎用性、耐久性、デザイン性の4大要素を融合させた形を見つけるのがとても難しい。焚火台も携帯性とそれに相反する耐久性を最小限のパーツで両立させることが、もっとも苦労したポイントです」。
そう話すジョージだが、グリルに続き、仲間のインダストリアルデザイナーらの助けを得て、焚火台でもこの難題をなんとかクリア。結果、この製品は昨年のグッドデザイン賞を受賞するほどの完成度に仕上がった。
同じコンセプトの製品があれば、使える用途やシーンはさらに幅が広がる。日本にも一昨年に上陸を果たし、ウルフ&グリズリーの思いと製品は世界中に広がり始めている。


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