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2021.03.02

ライフ

「目に見えない身嗜み」を、エルメスの香水とディオールのリップで整える

寒い朝は布団からメール。カメラオフの会議なら寝癖アタマでOK。いやいや、それはやめておきましょう。思慮深いオーシャンズ読者ならきっと知っているはず。見えないところこそ大事なのだと。手を抜けばどこまでも自分に甘くなってしまうのだと。
というわけで、リモート生活が続く皆さま(そうでない方も)とともに「目に見えない身嗜み」について考えていきたい。
エルメスの香水
ボトルデザインも秀逸。直線的、構築的な上部のラインと、上から見ると菱形になったその姿は、オブジェとしてデスクに置いておきたい。100ml 1万5000円/エルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
目に見えないといえば香りだ。理屈はさておき、いい香りに包まれれば気分がリフレッシュすることは間違いない。ここはエルメスの新作フレグランス「H24」の力を借りたい。
巷に溢れる類型的なウッディノートとは一線を画す、ナチュラルかつ鋭いハーブのアロマ。その秘密はクラリセージである。エルメスの女性香水クリエーション・ディレクター、クリスティーヌ・ナジェルによる新しい解釈の男性の香りは、メゾンにとって実に15年ぶりのメンズフレグランス! 試さずにはいられない。
ディオールのリップ
CDロゴが刻印された新デザインのシルバーベルトを纏った男性が気兼ねなく使えるシェードだ。「ルージュ ディオール バーム」4500円/ディオール(パルファン・クリスチャン・ディオール 03-3239-0618)
さてマスクで見えないといえば口元である。もしや乾燥しまくってガサガサの唇になってやしないか。ガサガサの唇に引っかかったマスクが内側で毛羽立ってやしないか。
心当たりの諸兄にはディオールのリップバームを。自然由来のフローラルリップケア成分を、ルージュの2倍の濃度で注ぎ込んだという頼もしさ。十分な潤いをもたらし、ハリを改善して小ジワを目立たなくしてくれるという。これは期待値が高い。
さてもうおわかりだと思うが、身だしなみは人に見せるために整えるのではない。背すじを伸ばして格好良く生きたいから、自分のために整えるのだ。見えないところまで、である。
 
清水健吾=写真 来田拓也=スタイリング 加瀬友重=文


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