片やデニムの素晴らしさを教えてくれた存在であり、片やファションウェアとしての一面を世に知らしめたジップフライの開拓者。リーバイス®の501®と505™は、我々にとって特別な想いが宿る型番だ。
両者が紡いできた長い歴史は、おいそれと更新できるものではないだろう。ただ、今季登場した「551™Z」には、そのポテンシャルを感じてしまう。
果たしてリーバイス®が誇る不朽の名作の間に割って入ることができるのか、実際に501®、そして505™と比較しながら検証してみたら……。
「551™Z」の詳細はこちら まずは改めて「551™Z」の歴史をおさらい
1950年代の西海岸で、デニムがワークウェアからタウンウェアへと脱皮が図られた頃。さらなる浸透を目指したリーバイス®は一路、ヨーロッパの影響を色濃く受ける東海岸へと販路の開拓に乗り出した。
デニム未開の地で少しでも早く受け入れてもらうため一計を講じて作ろうとしたのが、ボタンフライ型よりも開閉しやすく、隙間風も入らない“ジップフライタイプの501®”だった。
当時は生地の防縮加工がなかったため、洗ったあとにジップが破損する問題が頻出したが、’60年代に入るとリーバイス®が独自にプリシュランク(防縮加工)ジーンズを開発した。
そして「551™Z」の初登場から約6年の時を経た1967年、今もリーバイス®ジップフライのアイコンとして君臨する505™が後継として誕生。音楽やアートなどのカルチャーと密接に結びつきながら、よりシーンへと浸透を深めていったのであった。
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