3：萩市（山口県）
先祖の足跡に触れる極私的パワースポット

山口県の萩市は、毛利家の城下町として栄えた土地。
かつての長州藩の中心地だけあり、木戸孝允や高杉晋作ゆかりの場所など見どころは多いが、KENJIさんにとっては極めて私的なパワースポット。
というのも、KENJIさんの父方のルーツがここにあるのだ。

祖母が管理する家系図や歴代の居住地の住所録を頼りに、いつかルーツを辿ってみたいと思っていたというKENJIさん。このたび念願叶って先祖が住んでいた場所を訪れることができた感想は……？
「ご先祖様の本籍地とされる場所に立った瞬間、なんともいえない感動に身を包まれたました。彼らが生きた時代から数百年の時を経て、いま自分がここいる──。
そう思うと感謝の念が湧いてきたのと同時に、なぜがめちゃくちゃ元気になったんです。この日はずっと萩を散策しましたが、歩けば歩くほどパワーが満ちてくるような、不思議な感覚でしたね」。

自分のルーツの地は、自分だけのパワースポット。なんだかロマンも感じる私的パワースポット巡礼は、たしかに車の旅にぴったりかも。
 
ちなみに、番外編としてKENJIさんが挙げてくれたパワースポットは、ずばり「温泉地」。今回の旅で巡った近畿、四国、九州の、どこに行っても温泉があることに、ずいぶん助けられたという。
「25日間にもわたる車旅を疲れ知らずで終えられたは、相棒のBMW 320i、訪れる各地で力をくれたパワースポット、そして体を癒やしてくれた温泉のおかげ。その意味では、温泉地も車旅に欠かせないパワースポットだと思います」。
岸良ゆか＝取材・文　KENJI＝写真