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②『ブラック・ミラー』
→1話完結だから毎回テーマが違って面白い!

Netflixオリジナルシリーズ『ブラック・ミラー』。シーズン1~5を配信中。
あらすじ
イギリスで2011年から放送されているテレビドラマシリーズ。シーズン3からNetflixオリジナルに。急速に発展するテクノロジーが引き起こす数々の事件と、そこに絡む人間の闇を一話完結で描くサスペンスドラマ。Netflixでは全5シーズンを配信中。
──作品を観たきっかけは?
『ブラック・ミラー』は1話完結の海外ドラマを探していたときとき見つけて、ヒットしました。
──ちなみにヒットしない作品は何話目あたりで見極めますか?
世間で噂になっているものを、あまり下調べせず観ることもありますが、2話まで観て面白くないものはそこで辞めますね。でも、これは1話目から掴まれました。英国王妃を誘拐した犯人が首相にとんでもない要求をするという設定だったんですけどね。
──作品のおすすめポイントはどこですか?
近未来SFを描くドラマや映画はたくさんありますが、『ブラック・ミラー』が巧みなのは、現代とちゃんとリンクさせている点です。つまり、スマホやSNSといったテクノロジーの利便性と表裏一体の社会の歪み。
僕らでもわかるそうした問題を、手の届く未来という距離感で描いています。しかも1話完結だから、毎回テーマも違って面白い。
Netflixオリジナルシリーズ『ブラック・ミラー』。シーズン1~5を配信中。
──印象に残っているエピソードは?
人間にスコアやランクをつける「ランク社会」のエピソードです。シーズン3の1話目かな。日本でいう、“食べログ”みたいに自分の行動にスコアがつきまとう。
例えば、行列で「先にどうぞ」と場所を譲れば、“いいね!”が集まり、自分のスコアが上がる。逆もしかりで。さらに自分の持っているスコア次第でレンタカーで借りられる車種が決まるという、そんな社会です。
少し先の未来で起きそうじゃないですか。問題提起がピンポイントで、60分の作品なのに1本の映画になるくらい掘り下げ方も深いんです。


3/3

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