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2021.02.08

ファッション

YouTubeで知った、ジャーナル スタンダードの“スタンダード ジャーナル”って何?

先日、YouTubeでファッション関連の動画を見ていたら、レショップの金子恵治さんを筆頭にグラフペーパーの南 貴之さんやヨークの寺田典夫さんが一堂に会し、何やら楽しそうに洋服の話をしている動画に辿り着いた。
何事かと調べてみると、あのジャーナル スタンダードが新たにスタートした「スタンダード ジャーナル」の会議の様子だったらしい。
「今や洋服の企画・製作会議さえもYouTubeで配信される時代になったのか」と思う反面、思えば洋服の舞台裏を覗く機会は少なく、作り手たちのリアルな様子が垣間見えるとても貴重な映像でもあった。
「スタンダード ジャーナル」とは、ジャーナル スタンダードがゲストデザイナーたちと“定番”アイテムを再定義するプロジェクトレーベルとのこと。

第1弾には既出のグラフペーパーの南さん、ヨークの寺田さんのほか、ニートの西野大士さんやサンカッケーの尾崎雄飛さんが参加。
洗練されたデザイン言語で名を馳せる実力派たちが“定番”を今一度再考し、こだわり抜いたスタンダードアイテムを製作。
そして、満を持してリリースされた待望のファーストコレクションは、シンプルな見た目とは裏腹に、語る要素満載な極上の逸品がラインナップしている。
「TERADA Cotton Shirts」2万3000円/ジャーナル スタンダード(ジャーナル スタンダード表参道メンズ 03-6418-7961)
ヨークの寺田さんが手掛けたクリーンなコットンシャツは、柔らかく、光沢のあるコットン100%のブロード生地を使用。
ブロード生地で縫製したあと、脇の縫い目をほどき、スーピマコットン100%の一回り大きなオックスフォード生地を脇に縫い合わせ、身頃もあえて裁ち切りで仕上げることで、まるでリメイクのような風合いに仕上げている。
「NISHINO Military Pants」2万3000円/ジャーナル スタンダード(ジャーナル スタンダード表参道メンズ 03-6418-7961)
ニートの西野さんによるミリタリーパンツも、軍支給のそれにはないファッション的な要素がてんこ盛りだ。
例えば、素材は軍モノのコートで見かけるアーミーサージを使用しており、コットン×ウールのコンビネーションが堅牢でしっかりとしたはき心地を提供。
また、米空軍のミリタリーパンツをリプロダクションし、センタークリースやインタックを用いることで野暮ったさをそぎ落とし、すっきりとしたシルエットを完成させている。
「MINAMI Sweat」1万9000円/ジャーナル スタンダード(ジャーナル スタンダード表参道メンズ 03-6418-7961)
グラフペーパーの南さんは、’80年代前半のスウェットをモチーフにした一枚を。
極端なビッグシルエットに天幅広めのネックデザインが印象的で、シャツの上にざっくり羽織っても気持ちがいい。
さらに、吊り編み機で編まれた生地は1時間に1mしか編めないものの、糸がリラックスした状態で編み上がるため、着込む程に独特の風合いが実感できるという。
「MINAMI Sweat」1万9000円/ジャーナル スタンダード(ジャーナル スタンダード表参道メンズ 03-6418-7961)
一方、サンカッケー・尾崎さんのスウェットは、南さん同様’80年代のヴィンテージスウェットを元ネタにし、サイジングやディテールも当時のものを再現。
そのため、アメフトのプロテクターの上からでも着用できるよう、アームホールが広めに設けられている。
また、デザイン面では素材を変更しながらクレイジーパターンを表現。右袖は米国産コットンを特殊紡機した糸を使用したボリューム感ある裏毛、後身頃と左袖は高級綿である米国産スーピマコットンの落ち綿で編まれた裏毛を使用し、程よく遊び心のあるアイテムに仕上げている。

そのほかにも多数アイテムが展開される「スタンダード ジャーナル」のデビュー作は、ジャーナル スタンダードの福岡、京都、表参道店およびオンラインストアにて絶賛販売中。
「スタンダード ジャーナル」はこの先も毎月リリースがあり、プロジェクト全体では30名ものデザイナーが参加するとのこと。その都度YouTubeチャンネルも更新されていくようなので、今後も各プラットフォームから最新情報を随時キャッチしていく必要がありそうだ。
 
[問い合わせ]
ジャーナル スタンダード表参道メンズ
03-6418-7961
市川明治=文


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