唐突だが、インソールのロゴ……なんか違和感を感じないか?
見慣れたルイ・ヴィトンのロゴなんだけど、いつもと様子が違う。
よーく見るとこれ、リサイクルマークのようになっているのだ。緑の矢印が何を表すかというと、メンズアーティスティックディレクターのヴァージル・アブローが考案する“アップサイクリング”である。
古くなったものに新しいアイデアを加えてアップデートしていくサステイナブルな考え方のことで、これをテーマにしたのがルイ・ヴィトンの新作スニーカーだ。
ベースになったのは、これまた既視感のあるスニーカー。2019年春夏のショーで披露された「LVトレイナー」である。
このモデルを、ルイ・ヴィトンは驚くべき方法でサステイナブルにアップデートした。
なんとルイ・ヴィトンの倉庫に眠るLVトレイナーの在庫を、イタリアのアトリエで一足一足解体し、職人の手作業で新たなモデルへと生まれ変わらせたのだ。
例えば、シュータンには鮮やかな色を起用し、シューレースはタイダイ柄に変更。再構築したときの縫い糸や素材の切りっぱなし感をあえて残し、デザインとして活かしているのも特徴だ。
ヒールにはアップサイクリングを示すLVイニシャルもオン。履き口にはパッドを配し、履き心地の良さにもこだわっている。
どれもローカットモデルで、ピンクやイエロー、ブルー、グリーンにレッドの5色展開だ。
どこか見たことあるようで、実は超革新的なルイ・ヴィトンの新作スニーカー。それは、サステイナブルという考え方を、世の中に最も格好良く発信するルイ・ヴィトンなりの方法といえる。
本当にイケてるファッションって、つまりこういうことだよね。
[問い合わせ]ルイ・ヴィトン クライアントサービス0120-00-1854POW-DER=文